RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 SPEEDPLAY

Speedplay Zero Titanium


興味があったのでこいつを試してみた。
Time以外のペダルを使うのは約10年ぶりだ。

よく言われることだが、軽量ではない。クリート込みだとLOOKよりもTimeよりも重い。


これの一番の特徴は、個人的にはクリート位置の調整のしやすさだと思う。
縦方向・横方向・回転量を調整するネジがすべて独立しているので、少し時間をかければほぼ完全に狙いどおりのポジションを出せる。
具体的には丸い穴の下に見えている黒いベースを三つ穴のソールにつける。この時点では縦方向の調整しかできない。
その後貴族のプレートを含む真ん中に丸い穴があいたプレートを四つのネジでベースにつける。ここでは横方向の調整しかできない。
最後にクリートの外側の上下に付いたイモネジでアソビ量と方向を調整。これは上下のネジを使うことによりHeel In とHeel Out の両方を調整できるすぐれもの。
そういうつくりなので立って方向の調整をするときは一度クリートを外さなければいけない。だけど一軸方向の調整だけなら一度外したクリートを戻す際に完全に同じポジションを再現するのは容易。


思えばTimeのペダルを好むひとつの理由として、そのルーズさがあった。固定クリートで完璧にベストポジションを探す手間が嫌いだった。
けどほんとのところ足が動くのとペダルに固定されるのでどっちが優れているのかわからない。
昔はインデュライン鈴木真理君がTimeしか使っていなかった事もあってある種の憧れがあったし、玄人好みと勝手に思っていた。
けど最近プロ選手使用率がけっこう低いような気がする。
リクイガスの中野さん曰くプロは固定クリート使用率が高いようだ。


というわけで今日はクリートを調整しながら走る。いろいろ試してみたら、なんとクリートの稼働量は極小になった。
あまりヒール・インにならないように、けどまっすぐからほんの少しだけヒール・インになるだけアソビを作る感じで走ってみた。


私はQファクターが左右でかなり違っていて、右脚は外側で踏まないと非常に心地悪いのでクリート位置がだいぶ内側になる。一時はタイムのクリートを二つ買って同じ形状のクリートを左右のシューズにつけていたほど(クリート自体は左右非対称)。
そんな調整も左右位置だけ独立で調整できるこのペダルだと非常に楽だ。


そういうわけでしばらく"ほぼ"固定モードで試してみようかな。


ちなみにこのペダルでのアソビは全くフリクションもテンションもなく金属同士が接触して滑るに等しい。
その感触自体はかなり嫌い。


ところでこのペダルはTitanシャフトだけ軸が短い。つまりQファクターが狭い。これは軽くなるしロードクリアランスも稼げるからいいんだけど、問題はクロモリもしくはステンレスシャフトのモデル(下位グレード)には短いシャフトのモデルがない事。レースでの使用となると当然Titanシャフトを使いたいので、そうなると練習用も同じ位置踏むためにはTitanシャフトを使用しないといけない。そんなわけでまだTimeから移行すると決めたわけでもないのにTitanシャフトを買う羽目に。



ヘッドチューブが長い。


両面踏み。
取り外しは15mmスパナのみ。クランク裏からシャフトを六角アーレンキーで回すよりはるかに楽だ。15mmのでっかいペダルレンチが約10年ぶりに日の目を見た。


ところでクリートのネジは9個を全部+ドライバーで回す。
自転車は基本的に六角アーレンキー(&最近はトルクスレンチ)で組み付けるもので、ドライバーは一度も使わないんじゃないか、ってくらいなので新鮮。
変なところにこだわるメーカーだ。


◆近場を周回:46km、1時間39分


そうそう、今日は会社をお休み。
子供を病院に連れて行ったりなんやかんやした後に買い物ついでに久しぶりになるしまへ行きペダルを買ってから午後に試す。
久し振りの"ほぼ固定モード"のペダルの感触を確かめながら走っただけ。