RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 重量#2

自転車の重量は、気にする人にとっては重要です。気にしない人にとってはどうでも良いですね。


勝つための強い意志を持ってトレーニングして、コンディション・モチベーションを高めてレースに臨めばどんな機材でも関係ないですよ。
あっ質問の意図は、そういう状態でレースに臨んで、同じ条件で2種類の機材を使い分けたと仮定した場合に結果に差が出るかということですよね。。
理論上アップヒルオンリーでは、エネルギー伝達効率に差がなければ、軽い方が速いはずです。ただし精神と身体のコンディションの1%の差は自転車の1kgの差よりも大きいと思います。だからレースに向けたトレーニングの差を決して埋めるものではないと思っています。信じています。


ただ机上の計算では、パワー/ウェイト・レシオという観点から見ると、ヒルクライムのパフォーマンスで比較するなら、ここでのウェイト=体重+バイク+身につけるもの全て、とすべきですね。そうすると、例えば『ウェイト』の5倍を目標とするならバイクの1kg増により5Wの出力増が必要になる、もしくは5W分の推進力が必要になりますね。
平均出力での5W・・・
そう考えてしまうと、やっぱり機材の重量は無視できないと思えなくもないです。


アップヒルのみのレースでは理論上軽い方が有利ですが、一般的なロードレースでは有利に働かないと思います。


沖縄の200kのレースで背格好・実力の似通った二人がSRMを装着してそれぞれ軽量フレームとがっちり重量フレームに乗って同じ集団でゴールしたデータがあって、その結果重いフレームに乗った選手の方が出力が少なかった、というサンプルがあるそうです。
確かに高速巡航、下りでの安定性、ハイスピードでアップダウンをこなすような場合、超軽量のフレームよりもしっかりしたフレームの方が速いような気もします。


個々のパーツで言うと、ホイール、サドル、シューズの軽量化が体感しやすいです。
ただ同時にこれらのパーツは重量を基に決めるべきではないのも確かです。
ハブとかステムのカーボン模様はほとんどコスメティックと考えていいと思います。
カーボンレールのサドルは最近ではけっこう信頼感もあって利用価値は高いと思います。
ステムに関しては全体的にアルミの方が優れている気がします。Timeのカーボンステムを使っていましたが、剛性面で言うと軟らかいです。それでも走った感じは好きでしたが。
ハンドルに関しては、私は絶対カーボン派です。軽量化できる上快適性が全然違います。ステムと同じく剛性感は基本的にアルミの方が高いですが、私はカーボンのしなり感がかなり好きでした。何か硬い構造物を操っているというよりも、自転車全体が自分の身体の一部になっているという感じがTimeに乗っているときはしていました。
ニュートンと同形状でカーボンの軽量ハンドルバーないかなぁ。


軽量化のメリットは、持った時に感じる見た目とのギャップによる満足感。上りでのアドバンテージ(これはパワー伝達効率との兼ね合いで必ずしも有利とは限らない、はず)。
デメリットは、剛性不足・強度不足・コスト。


私も軽量化の波に疑問を持ってフレーム・フォーク2050gをオーダーしました(←この数字をあらかじめ言われていたらオーダーしたかは微妙。まぁ覚悟はしていましたが、、)。今は以前より60g重いハンドルをつけて、70g重いサドルに座り、SRMを装着して(+約250g?)、旧タイプのアヘッドで走っています。
今年のヒルクライムを全てこれで戦います。それにより何らかの答えが出せればと思っております。


もし来年何かに乗り換えるにしても、一度1600gに乗ってしまうと、どんなフレームでも超軽量に思えてくるので、選択肢の幅が広がります。それが良いかどうかは分かりませんが。。