RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 ツール・ド・美ヶ原(ヒルクライムレース)

前夜はバタンQって感じにはいかず、睡眠じゅうぶんって感じにはならなかった。
4:30起床。
前日にしっかりとカーボローディングしていたので、朝食は割と軽め。カーボローディングすると体重が増えると思うから、遠征先で体重計がないのは気にせずエネルギー充填できてちょうどよいか。


【ウォーミングアップ】


軽い朝食を食べて着替えて5:30出発でアップへ。
今回は固定ローラーを持って行ったが気まぐれにより実走でのアップにする。
前日にきつい上りを走っている時に勾配がきついと自然と頑張らざるをえないので、楽に心拍が上げられるなと感じたのでレース前もきつい上りを15分くらい上って脚を作っておく。心拍は170オーバーまでは上がった。これを固定ローラーで同じくらい心拍上げようとすると大変だ。


アップに出た時間が早かったので、駐車場に戻りワンピースに着替えて脚にウォームアップオイルを塗って、前輪をレース用車輪に交換して、、、と余裕を持って準備ができた。


ウォーミングアップでは上ってから下りもあるので、前輪は安心な練習用アルミリムといつものブレーキシュー。後輪は変速の調子を見るためにもレース用の車輪で。
アップ後に前輪を換えるがバタバタしたくないのでブレーキシューは換えない。どうせレースでブレーキは使わないので前輪のカーボン用ブレーキシューは下山バッグに入れて山頂で交換する。


【レース】


エントリーは60名。スタート後落ち着いて10番手位を走る。
温泉街を抜けてすぐに急坂。落ち着いてダンシングで無理せず走る。いきなり千切れそうなペースではない。今回は誰かがペース上げても自分のペースを崩さずに走ろうと気楽に構えている。39x25にすぐ入るが、そこでちょうどよいくらいのペース。もっと軽いギアが欲しいとは思わなかった。
急坂のわりと序盤で若手の平野選手が飛び出す。そういえば激坂のロードペイントで『せーやがんばれ』みたいな文字があったと思う。地元長野県の選手らしいので気合も入っているのだろう。
ただアタックする必要もないくらいの激坂なので、そこから敢えて飛び出すのは力の無駄だからそのうち垂れてくるだろう、と思って静観。結果的にそこからゴールまで終始独走で行ってしまったので、力が桁外れに違った。。


後ろではゴローさんがペースを作る。森選手(すみません、全然知らなかった)とスニーカーでも私より速い鈴木RYO選手がつく。私もついていく。ここでは限界を感じずイイ感じ走れていたのに村山選手・藤田選手・奥村選手といった大御所たちが居なくなっていたのでビックリ。ゴローさん曰く、激坂終えて美鈴湖に出た順位でだいたいレースは決まるよ、との事。確かにあの超激坂は実力とコンディションが如実に出てしまう。ここを先頭で抜けたセーヤ選手も例外ではなく、その区間を頑張ったというよりはただ他の選手よりも強かったというだけの事だった。


この時点では前1名で追走4名なのでこれはイイ展開だと思っていた。
美鈴湖畔で一瞬下りが入り、再び山道へ。ゴローさんがペースを作る。先頭固定で、シッティングで一定のリズムを刻む。おぉこれぞヒルクライムという安定した走り。一方私はその後ろでややきつめ。何としてもゴローさんと一緒の集団で走りたかったが、まだまだヒルクライムはダメだ。シッティングで淡々とハイペースで続かない。
ほどなく脱落。


そこから独り旅。だいぶ一人で走った後に10kmの表示を見た気がするので、けっこう早い段階で千切れたみたい。
そこからはひたすら何を目標にしているかよくわからない状態でギリギリで進む。
上りながら全然スピードに乗っていないのが分かるが、後続も見えないのでとにかく辛抱。中盤から終盤に差し掛かる頃、下のほうを見たら村山選手が追走しているのが見える。ついに来たか・・・
村山選手は一定ペースで決してタレる事がないのを知っているので、こりゃぁきついなぁと思いながらも必死に逃げる。途中平地があるが、村山さんの方が平地を踏めるので、多分そこで少しずつ差が縮まっていたと思う。
正直追いつかれたらもうダメだと思っていた。
頂上近くで武石村の方から来る道が合流する辺りで村山さんはもうすぐ後ろ。ここから平地に入るまでそう長くなかったと記憶しているので上りが終わるまで粘ろうと思いちょっとギアをかけて頑張る。平地なら追いつかれてもスリップストリームを使えばついていけるはず…
ここで頑張りが利くのはずっと単独走で追い込み切れていなかったからだろう。


恐るべき50歳の選手との差は意外と縮まらない。若干広がった感もあるので平地に入って逃げ切りも視野に入れて逃げ続ける。
しばらく平地を走った後に少〜しだけの上り返しがあるが、そこで後ろ見たら差が縮まっていた。一か八かで全力でゴールまで逃げる手もあるが、高出力を長時間続けるのは村山選手のもっとも得意とするところ。自分がタレたらおしまいだ。逆に1対1でのスプリントなら私に分があるだろう。
というわけで最後の上りは脚を止めて村山選手を待つ。
村山選手は速度の変化に弱いので、案の定私が脚を止めていたらゴールへの上りでは前に出て一定のペースを作ってくれる。後ろについて仕掛けるタイミングを見ながら、、、作戦通り無事ゴール前でかわして先着。


結果は5位。
富士HCで全くレベルが違って歯が立たなかった村山選手とか牛丸選手より前で走れた。けどゴローさんの”表彰台”ペースにはついていけない。さらに勝つ人はそのペースの前で走り続けている。もっと言うと乗鞍で優勝狙う選手たちは今日の優勝レベルよりも更に高いレベルに既に達している。
自分的には少しずつ前進はしているが、ゴールはまだ遥か彼方。
けどまだまだ上に行けると感じる事はできたので、ヨシとしよう。


心身ともに上向いている。あと2カ月間、集中していくぞ。



頂上にてTinoueさんの自転車と。



修善寺でのレース以降チェーンウォッチャー採用。これで安心感◎。



ヒルクライムでの軽量クイックはTOKEN。しまり具合もなかなか良い。



渋滞の車中でレポートを書き終えて帰宅前にアップ!

 結果速報

ツール・ド・美ヶ原のチャンピオンクラスは、

  1. 平野せーや選手
  2. モリ選手
  3. ゴロー選手
  4. 鈴木RYO選手
  5. 村山選手
  6. 奥村選手

   :


まぁこんなもんです。結果以上にまた少しだけ手応えを感じたレースでした。
詳細は後ほど。



ちなみに、広島での全日本選手権の結果は、
1位西谷、2位宮澤、3位野寺、4位新城、5位鈴木真理、6位土井
だそうです。栗村さんのLive Blogより。


ただいま帰路渋滞中。。

 第1回 5時間耐久 東京車連エンデューロ@修善寺日本CSC

優勝しました。


賞金10万円ゲットです!
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どうもありがとうございました。


昼スタートの好運


今回のスタートは12時。朝7時前にマスケンさんに迎えに来てもらう。
6:30前に起きるんだが、久しぶりの二日酔い。
水・木は徹底的に余計な物を摂取しないようにしてなんとか体重は金曜朝で60.4kgだったけど、昨夜の暴飲暴食により起床時体重は62.2kg。
まぁスタートまで時間あるし、レース時間も5時間と長いからあまり気にしない。


車中ではレースに備えてパンを食べる。コンビニでウコンの力を買って飲み、後部座席で寝る。
二日酔いには睡眠が一番。10時に会場に到着する頃にはなんとかレース走れる程度には回復していた。


余裕を持ってチェーンの掃除とかブレーキシューの交換とかして、スタート10分前には二度目のトイレでの軽量化も済み、なんとか辻褄があったかな。
前夜にたくさん飲んでいたので、今回のレースが昼スタートで本当に助かった。これが8時スタートとかだったら完全にアウト。


レース


12時スタート。1周目は半分以上ローリングなので、タイムは10分30秒くらい。
その後も終始10分弱で進む。5時間このコースを周り続けるので、皆無理をしない。練習レースって色合いがものすごく強い。
ほとんど9分後半で周るので、計算しやすい。300分だから30周でおしまいだな、と思いカウントダウンしながら走る。


そうは言ってもほどなく先頭は3名になる。ソロの武井さん、私、2名チームのフジ・パレンティーニ。フジはきっちり2周交代を繰り返す。二人ともペースをある程度保ってソロの私たちに休ませないで消耗させる作戦。
私もその作戦受けて立ち、上りのペースはフジチームにお任せすることが多い。
ただしフジチームの一名、かなり下りが遅い。遅いだけならいいんだが…


ちょうど2.5時間・15周くらい経過した時だったと思う、下りでフジチームが先頭で時計回りの秀峰亭過ぎの左コーナーで落車。
コーナーリング中にいきなり派手にこける。
まず自転車を起こしてフルブレーキするが、なんせ目の前に自転車と人間が転がりながらアウト側に流れている。そこそこの速度は出ているので止まらないし、避けられない。
やむなく後輪ロックで滑らせてなんとか乗り上げるのだけ回避して、その先にある植木に突っ込む。
かなり真正面から突っ込んだが、ちょうど草木がクッションになってくれたので前輪も無事で身体も茂みに突っ込んだだけで済んだ。
今思っても人と自転車を回避できたのは奇跡的だったと思う。
植木に突っ込んだ際に左もも付け根をハンドルかステムにぶつけたらしく、そこの痛みがあるが、10万円がかかったレースの先頭を走っていたので、すぐに走りだす。
よりイン側にいて落車を免れた武井選手は私がレース復帰しているのを知り待っていてくれる。
これで先頭二人のレースになった。


武井さんは06年おきなわ市民200で優勝、07年同2位。私は07年優勝、08年2位。


難しい事考えてもしょうがないので、淡々と走る。5時間と長いので、自然と後半になれば差が出てくるだろう。


私はソロで参加だが、補給のサポーターがいないので、武井さんの奥さんからボトルをいただく。快く引き受けてくれたライバルに感謝。


ところでのちにピットエリアで補給の際に停止しなかったという事でペナルティを食らう。
サポーターがいるにしても受け取る時は静止しないといけないというルールだそうな。
なるほど、そうするとソロ参加でサポーターいなくてもあらかじめ自分が用意したモノを止まって取れば不利にはならないということか。
気の利いたルールだと思った。


二人での周回は、無理をせず失速もせずという自然なペースで淡々と走る。
どうも私の方が上るリズムが良いかなと感じた。そのうち残り10周(100分)くらいで『ちょっとキツイです』と言われる。
そこから独りになってもそれはそれできついし、もともとずっと続けろと言われたらなんとかできるレベルで走っていたので、上りは私が引き続け、下りでは前に出てもらうというのを繰り返す。
補給時のペナルティを通告され、22周終了時に武井さんが20秒ストップ、次の周に私が10秒ストップ。
これはお互いに流しながら待って、また二人で周回を重ねる。残り74分くらいなので、あと7周。


ゴールが近付く中で諭吉先生が頭を巡りながら駆け引きしながら走るのは精神的にシンドイと思い、25周目2号橋過ぎたところでアタック。
一気に離れてれれば良かったが、武井さんも食らいついてくる。
こっちも4時間以上走った脚なので(+もともとの脚質もそうだが)キレはない。しかし追い付いてカウンターアタックの応酬とかは絶対に避けたいので、食らいつく武井さんを振り切るべく全力で上げ続ける。
そうしたら2号橋からの上りの頂上では引き離すことに成功。けどまだすぐ見える所にいる。
更にホームストレートの上りでも緩めずに踏んばる。
大変な消耗戦なので、一度ある程度の差をつけたらそこから更に追い上げられる事はないだろうと思い相手の戦意を喪失させるまで頑張る。26周終了時で40秒以上は差がついたと思う。
私が失速しなければその差を埋めるほどのスパートはまず不可能だろうと一安心しながらも力を抜かずにゴールまで走る。
4時間54分で30周を終了。5時間を超えた分は周回にカウントされないため、これで優勝が確定。

  • 5kmx30周、4時間54分00秒、平均心拍158、ケイデンス80、獲得標高3931m


レース後、ほんと疲れ果てた、というの唯一の完走。
招待選手の列車やチーム参加でペース作る人たちがいない中、CSC5kmコースを5時間平均30km/hで走ったのはいい練習にはなった。
さすがにここまで上るとペダリングに対する不安感などは幾分なくなった。
後半アタックした後に両ふくらはぎを攣ったが、それもごまかしながらしのいだ後は、また一定で攣る前と同じペースで走れた。なぜか後半にシッティングで上れた。


胃腸が疲れた。レース前にカーボローディング、レース中の補給で走っている最中から消化能力の限界を感じていたので、一日中苦しかった。
補給食は背中に入れたうちの1/3くらいしか食べれなかった。


帰りの車中も疲れで睡眠。21時帰宅。


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本日の自転車。7.0〜7.1kgくらいなはず。
クラッシュにも関わらずホイールが無事で何より。
このホイールはどんなコースでも対応できるバランスがいい。
ちなみに今日のレースで感じたが、この自転車の下りは目茶苦茶速い。Fフォークとヘッド周りの安定感からか?

 富士ヒルクライム

3:10起床


起床時体重60.9kg。昨年より若干重いくらいで身体をイイ状態にもってこれたと思う。
A先輩の車で会場へ。
車中で朝食。そんなに食べ過ぎることなく、空腹感もなくちょうどよい感じに食べられた。


週後半までの予報から変わって、朝から快晴。とっても気持ちイイ。
ヒルクライムレースではアップが重要なので、到着後すぐにアップの準備。


ウォーミングアップ:固定ローラーで1時間


30分じっくりと流しながら上げていく。一度トイレへ行ってから強度を上げる。
昨日やったのと同じメニューで1分−1分を3本、6分休んでから2分−2分を2回。


1分の3本目では164まで、2分走では170、173まで上がる。
パワー計がないから負荷は分からないが、昨日やった時よりも少し抑えていたような気がする。


ローラー台で1時間。珍しく考えていた通りのウォーミングアップを完全にこなすことができた。


レース:1時間4分00秒、7位


結果は村山さん・ザックさん・牛丸さんの順位で、3名が先頭グループ。
2分以上遅れた集団に5名くらい?そのこの4番手という冴えない結果。



スタート直後、本スタート地点までローリングスタートで、、、という認識だったがこれが速い!
今年はローリング区間がないんじゃないか、なんて本気で思ったほどだったので、スタート地点でメーターのスイッチを押さなかった。
実際例年通り計測地点からのレースだったのだが。
そんなこんなで本スタート後も招待選手の長沼選手・竹谷選手・メイタンの選手中心で速い。
私は出来る範囲でついていく。ザック選手も調子よさそう。


序盤で長沼選手とザック選手だったかな?が前を行き、3人くらいが先行して間があく。
少しまったりとしてけっこう差が開いた後に一気に追撃に出たのが村山選手。フジタ選手、RYO選手、よっしー選手、など5−7名くらいの追走集団が出来上がるが、私は脚がいっぱいでそこに入れず。この時点でレースはほぼ終了。
ただヒルクライムレース初戦なので、次につながる走りをしなければ意味がないので、自分のペースで上る。


後ろとも相当差がついていたが、一人で走っているとペースは落ちる。
じきにメイタンの外国人が二人いる集団に吸収される。
この集団に追いつかれるまででペースが落ちていたので、ここにはちゃんとつく。メイタンの2名が途中アタックしながらもいいペースを作っている。
ヤビツでいいタイムを出しているミナミシマ選手とかマツキ選手、とかがいる。
きついながらも切れるまではいかないぺースで走っているうちに前から降ってくる選手たちを吸収。
スニーカーでも私より速いRYO選手とかよっしー選手とか。
しまいには『出走=表彰台』のフジタ選手まで落ちてくる。あきらめないで走っていればまぁなんとかなるもんだ。目指しているのはこんなところではないが。。


その頃には少し余裕も出てきていた。アタックで遅れる事はないし、最後の勝負にも自信はあったので、平地に入る前の駐車場横の急坂も落ち着いてクリア。(結果的に言うと、皆同様に余裕を持ってゴールに備えていた模様)
平地に入る前でメイタンが一人強烈なアタックで独走する。招待選手で順位に関係ないから?誰も反応せず。
集団は牽制にはいる。私も様子を見ながら後ろに下がる。
さすが忍者コウゾウ氏。私の更に後ろにまわる。
牽制しながらもペースが上がりダッシュした時に左ふくらはぎを攣る。。
結局フジタ選手の番手につき溜めて溜めて溜めて…不発弾。


もがいてスピード勝負・我慢勝負で負けたなら仕方ないが、もがけずに終わってしまった自分が非常に悔しく情けなく思い、悔いの残るレースとなった。



昨年もそうだが、優勝するレベルの選手とは速度域が完全に違うので勝負にならない。
昨年は乗鞍では終盤までは何とか集団に残っていた。今年はもっと上を目指さなければいけない。
あと3カ月弱だが、ここから積み重ねていけば、何とかなるような気はする。



私の心とは裏腹に非常にすっきりした青空と富士山。


使用自転車。
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6.5kg。十分だろう。これ以上軽い必要はないと思う。ここまで軽い必要もないか。
結局巻いたバーテープOGK CBT6 という薄手のモノで、33g。昨年も乗鞍の時に使っていた。乗鞍まではこの薄手の軽量バーテープでいこう。
(結局重量に対する拘りは捨てきれない…)

2days Race in 木祖村 2日目: ロードレース


7時過ぎ起床。二日連続7.5時間睡眠の週末。
軽〜く朝食を食べる。レーススタートが12時と時間があくので、お腹がすかないように少しずつ食べる。
五郎さんからいただいたぶどうパンを食べる。ぶどうパンマンというキャラクターがいたら、間違いなく私は大好きだと思う。それくらいぶどうパンには目がない。
はちみつ・レーズン・シナモンがたっぷり入った推定カロリー1000kcal?のブドウパン一本を二日間で完食。


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雨の予報なのでホイールをRacing Speed → MAVIC Ksyrium SL に変更してブレーキシューも替える。
あっ、ちなみに前輪だけはR-SYS。こっちの方が軽いから。(後輪も軽いけどカンパ11sは×)
そういえば先週も修善寺で雨の中のレースだった。少し慣れてきたな。


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時間に余裕を持って自走で宿を出てコースにはスタート1時間以上前に到着。寛ぐ。
ロードレースがヒルクライムより好きな理由の一つに、ウォーミングアップがあまり重要じゃない、という点がある。
自分にとって場違いなほどレベルの高いレースにおいては入念にアップをしてスタートしないといきなりおいていかれるということにもなりかねないが、通常序盤にちょっと苦しむことがいいアップになって中盤以降の勝負に備えられる。


で、12時スタート。
スタート前のインタビューでも宣言したが、前日の走りからして1分を逆転して総合を狙うのは難しい。だからステージ優勝狙い。目標を明確に絞った。

2nd ステージ / ステージ優勝


ローリング区間が結構長く半周以上あった。


ポイントリーダーのヤマモト選手と2ポイント差のアンドウ選手の間で熾烈なポイント賞争いがあり、序盤はそれにより幾度となくペースアップがある。
私は総合リーダーのリー選手をぴったりマーク。2位が1位をマークなんておかしな話かもしれないが、昨日の地力とTTで勝ったにも関わらず1stステージも逃げて勝ちにきたのを考えると、2ndステージで守りに入るとは考えにくい。今日も隙あらばステージを獲りにくるに違いないと読んで、なんとしてもそれを阻止すべく注意する。


3周目、ポイント争いでペースが上がる。FITTEのアンドウ選手はポイント賞も狙えるけど、逃げの脚もあり下手に逃がすと総合成績でも絡んでくるので、リー選手はしっかりマークする。
レース中に11番は強いな、なんて話しかけてきた。私にもしっかりその認識を持たせることで総合争いを磐石のものにする。37歳の英国人は老練なロードレーサーだ。
ところで、そのペースアップで私は当たり前だがついていかないといけないのだが、3車身ほど空いた差がなかなか縮まらず、ポイント前1kmくらい独りで追走をする。なんでもない平地の5mが縮まらずおかしいなぁ、と思う。
その後なんとか合体して事なきを得るが、どうも自転車の反応が悪い。タイヤをチェックするが、そんなに目立って空気が抜けているわけではない。そのまま4周目に突入。70km/hほど出る下りを終えて橋を渡りダムの対岸の緩い上りでダンシングをしていたら、あぁ前輪がパンクだ・・・と気付いた。


手を挙げて集団後方に下がり立ち止まって前輪を外す。すぐにMavicのニュートラルカーが止まって前輪を持ってきて装着。
お尻を押してもらい再出走。恐らくロスした時間は20秒弱。
Mavicカーが気を利かせて抜かしてくれたし、チームメイトのT田さんも待っててくれたし、集団もかなり速度を落としてくれていたので、集団に追いつくまで2-3kmしか要しなかったと思う。
タケダさんが集団の先頭に出るまで先導してくれて、上りの前には集団先頭に復帰。皆様私が戻ってくるまで一時停戦していてくれていたようで、感謝感激。


相変わらず熾烈なポイント争いがあったが、その後は平地で千切れそうな事もなく進む。
上りはやはりアウターでダンシングで自分のペースで上る。周りに合わせて軽いギアで上るよりも楽だ。

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そうこうしているうちに終盤にスワコのヤマモト選手とヒラノ選手の逃げが決まる。


・・・あぁ二日も経つともうレースの詳細を覚えていない。。。
残り3周くらいでちょっと2人の逃げが決まりそうでやばいかな、と思うものの私は我慢。
リー選手は脚があるし、Esperance Stage はチーム力もあるので、絶対に潰しにかかると読む。
はっきり言って他力本願だが、今日ステージ優勝を獲るとしたら、ここで自分の力で追いかけては絶対にリー選手に勝てない。
残り2周に入る前には最大で90秒差。トップとのタイム差しか見ていなかったので詳しくは分からなかったが、おそらく総合成績で私が逆転されうる差になっていた。けど私にとっては優勝できないのであれば2位も3位もあまり興味ない。それよりも2ndステージを獲る可能性だけを考える。
案の定危険なタイム差になった事により、残り2周に入る上りでリー選手が猛追を開始。上りでは千切られることはないのでしっかりと反応。


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追走集団は4人だったかな?残り2周を全力のローテーションで回す。ここは一番きつかった。
天気は曇り時々晴れのち雨、となっており、ちょうど最終局面は土砂降り。その中先頭を捉えるという共通目標でローテーションを回す。ここで千切れたら全ておしまい。
残り1周に入る上りで前2名が視界に入る。
下り終えて対岸のアップダウン区間で無事吸収。ここで一息といかず、カウンターアタックあり、逃げていた2名もまだまだ脚が終わってなくペースアップすらするくらい。


スプリントポイントを過ぎていよいよゴールまで数kmというところでリー選手2番手から後ろに下がる。ここら辺の動きはとても上手い。
私もそんな動きで自分の脚を使わされるわけにいかないので様子を見る。そこで先頭走っていたヒラノ選手との間がちょっと空く。
長野つながりのヤマモト選手が『行けぇー!』って指令を出す。宮崎が乗鞍勝った時もこんな感じで五郎さんから言われたんだろう。
それでも最終局面まで逃げていたヒラノ選手に切れはなく、そんなに追わなくても差は開かない。


残り500mから始まる最後の上りに5名で突っ込む。下からアタックできる者はいない。皆周りの様子を見ながら上る。
私はアウターでイクので皆の前に出てしまう。ギアが重く駆け出しは遅いので後ろの様子に注意しながらゴールに近づく。
周りが行かないのであれば、自分の行けそうな距離から全力で踏み倒すのみ。
残り200m前くらいから仕掛けたら、後ろに気配がないのでしばらく全力でもがく。
後ろ見たらけっこう離れていたので勝ちを確信。思ったよりあっさりと決まった。皆意外と脚が残っていなかったようだ。


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ただステージレースで総合成績は負けてしまっているので、リー選手は今日なんとしてでも勝つというインセンティブはあまりなかったのだろう。
そういう意味で自分が一番だっ!ってアピールできる勝利ではないかもしれないけど、まぁ勝ちは勝ちで気持ちいイイ。


5人が先頭グループで、後続集団は1分差くらい?


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シャンパン。初体験。


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こちらは総合成績の表彰台。

 2days Race in 木祖村 初日: TT&ロードレース


チームメイトの友人にお世話になり、松本に宿泊。
前泊したおかげで23:30就寝7時起床で7.5時間眠れた。
仕事終わってからの夜の移動をしておいてよかった。


【 忘れ物 】


大抵遠征に行くと忘れ物が一つや二つあるもんだが、今回も一つあった。
コンプレッション・タイツ
いつも練習や仕事で疲れた日には(≒ほぼ毎日)着用しているが、今回は特にタイムトライアルからロードレースまで時間があるし、初日終わっても翌日レースがあるので、こういう時こそ必需品。と思っていたら、、、かばんの中にない。
と気付いたのが昨夜だったので五郎さんに電話して持ってきてもらい事なきを得る。



車で現地に移動。TTのスタートが12:29なのでかなり余裕がある。


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まずはチームメイトとコースを2周。かなり難しいコース。

タイム・トライアル / 8.5km 11分54秒 トップ+7秒で2位


1分毎スタートで150名近くの選手がいるので11時スタートのレースが終わるのが13:30過ぎ。私はチームの中で真ん中の3番目を希望。


【 ウォーミングアップ 】


1時間ほど前からウォーミングアップ。のつもりがなんだかんだではじめたのが10分ほど遅れて、30分くらい固定ローラーに乗ったらもうスタート・サインの時間ギリギリだったのでアップはそこで終了。


ウォーミングアップとして、15分はじっくりあげて心拍160くらいまで上がる。
その後5分流してから5分はアウターにして心拍170まで上げる。
最後に流して終了。インターバル的に上げる事ができなかったので短いTTでは致命傷。
ウォーミングアップとしては 失敗


【 レース 】




今回は時刻表通りに発車。


スタート後は下りでスピードに乗る。下り後の橋の前にある鋭角コーナーはちょっと失敗。後でサポートカーから見ていたチームメイトにも指摘される。
やっぱり強度の高いウォームアップ不足が如実に出て、昨年の鳥海山の時と同様でギリギリのところまで上げられない。とにかくひたすら我慢するしかなく粘る。耐える。


ギアは 52x39-12/23 の10S。
周回している時に試してみてインナーを使わない事は決定。レースでは最後の上りも割りと垂れないでイケたと思う。


ゴールして手元の時計では12分を切っていたので、まぁ合格点。


【 176bpm / 98rpm 】


データを見ると、平均心拍は176。細かく数字をトレースしないと何とも言えないが、想像以上に上がっていた。
平均ケイデンスが98。これも感覚よりもだいぶ高い。最後500mの上りはアウターで上りきっていることを考えると、そこまでは100回転以上回していたんだろう。どうりでギアがかからなかったわけだ。


ちなみに午後のロードレースでの最大心拍は179。TTはケイデンスを上げて走ったので心拍が高かったって事か?



O石選手のタイムを20秒以上更新して暫定トップだったので、いけるかなと思ったが、表彰で呼ばれてそこで確認したら、最終に近い走者が7秒短縮していてステージ優勝を逃した事を知りがっかり。


コンプレッションタイツで表彰台。

さくっと表彰を終えて、2位だったのでポイント賞ジャージを着て午後3:30スタートのロードレースを走ることになった。


ロードレース: ダム周回コース9kmx9周


15:30スタートのロードレースって日本では初めてかな?
標高1000m超だが天候は暑いほど。


【 ポイント賞ジャージ 】


TTでは上位を狙っていたので、チームウェア・サプライヤーのWAVE ONEさんにリーダージャージに貼るチームロゴの布を用意していただいていた。
レース後に五郎さんの奥さんに縫い付けていただき、ちょっとかっこいいジャージになった。

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【 レース展開 】


前半は落ち着いて落車に気をつけて走る。一応ポイント賞ジャージを着ているけどポイント争いは全部見送る。
軽いギアで上りを回して走ろうと思ったら、やっぱりきつい。3周目からはアウターのまま自然にダンシングで上る。
そうすると自分のペースになり、3・4・5周目は頂上の周回ポイントを先頭通過。(少なくとも集団では)
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どこで行ったか気付かなかったが、中盤に2名の逃げが決まる。FITTEのアンドウ選手とスワコのヤマモト選手。
このコースで逃げ続けるのはかなりきついので、20-30秒差くらいはまだ安全圏と見る。総合トップのリー選手と鉄壁のエスペランス・スタージュ(以下ES)チームもたくさんいるし。
7周目に3秒のボーナスタイムがある。トップとのTTでのタイム差7秒を考えると小さくないので、それはスプリントしてでも狙おうと思って6周目最後の上りは流す。


6周目終了時、残り9kmx3というところ、頂上付近でフっと総合トップのリー選手が離れる。見ていたし反応できない場所ではなかったが、なぜか 見逃した。
ここが勝負の分かれ目だった。
リー選手は下りを踏んで、下り終える頃には20秒くらい先行していた前の2人に合流していた。速い。予想以上に速かった。
それでも集団の力は偉大だから、ここから徐々に差を詰めて7周目最後の上り前までに追い詰めれば上りスプリントでボーナスタイムは取れる、と考えた。
が実際は前の3人は速かった。全然差がつまらない。五郎さんにアシストしてもらって目一杯追っかけてもらうが、集団の中で追いかけるインセンティブのあるチームがない(もしくは脚がない)ので差が縮まらない。
自分の脚があればいいのだが、正直このコースで自分の脚で逃げる3人との距離を詰めるのは厳しいので、追えない。上りまで我慢。
7周終了の上りで前2人からヤマモト選手が遅れて降ってくる。アンドウ選手も千切られているようだ。上りで3番手に上がり前二人を追う。残り2周の時点で、リー―アンドウ―ヤマモト&高岡、という並び。
1周をヤマモト選手と先頭交代しながら進むが、2番手との差が縮まらない。私はほんと踏めなかった。
最終周に入る前の上りでヤマモト選手が離れ、上位4人は単独走となる。
・・・レベルの高くないレースでありがちな展開・・・


1位と2位の差は少しずつ開き、2位と3位の差も少し開く。こうなるともう総合は絶望的。アンドウ選手のTTのタイムをチェックしていないので逆転されないように、一秒でも差を詰めようと最後まで気を抜かずに走る。
結果、トップと50秒弱、2位と20秒弱の差でゴール。


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なんとか総合2位は守ったけど、完全に失敗レースをしてしまった。
TTでトップタイムの選手に逃げられて独走で優勝されてしまってはなす術ナシ。



【 ライバル観察 】


リー選手が強いなぁと思った一つの点としてそのフォームがある。
ダム対岸の緩いアップダウン&コーナーが続く道をかなりの時間ドロップ部分を持って走っていた。
対して私はなぜかドロップを持てずにほとんどブラケットを持って走っていた。
そんなところでも力の差を感じた。


ただ上りは軽いギアで座って上っているが、ダンシングがあまり強そうではなかったので、上りのスプリントでは勝てる気がした。


レース後


総合優勝を狙った臨んだレースだったが初日に2レースして、完全に打ちのめされた。
力負けして逆に緊張感は無くなった。失うものがなくなった感じ。
なので夕食は珍しく宿の食事をほとんど平らげる。遠征にきてレースの前夜にまともにたくさん夕飯を食べるのは珍しい。


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いつもはエネルギー補給に徹して炭水化物しか食べないので。
しかも今回は宿のご厚意で差し入れていただいたビールも一杯だけいただく。かなりリラックスした夜だった。

 修善寺カップ

レース前現地より


9時過ぎに修善寺着。雨80%の予報でカーボンホイールを用意してなかった私をあざ笑うかのような曇天。
実はホイールによって結果が左右されるものでもない、という事を実証するいい機会だ、とポジティブに捉える。昨年のジロの山岳で暴れまわっていたセッラもアルミホイールだったし。
スタートまでまだ2時間。100kmのロードレースではアップをそんなに入念にしなくてもいいので、ヒマだ。

続く

日本CSC 5km x 20周、一応完走…



で、レース。スタート時は曇り。けどカーボンホイールを持ってきていないのでホイールは前後キシリウムSL。


最初4周は8分30秒くらいで進む。かなり遅く感じる。
後半勝負後半勝負と念じながらも少し上りでペースを上げて様子を見たりする。2回くらい。
逆(反時計)回りなのだが、管制塔前のホームストレートが強烈な向かい風だから逃げになったらきついだろうな、なんて考える。


集団内では学生のロードレース・シリーズ戦のリーダージャージを着る東大の西薗クン、BSアンカーの三瀧クンくらいは知っている。


そうこうしているうちに上り口でチェーンが落ちた。原因はアウターxローの状態からインナーに落としたため。
ちょっと慌てたが、自転車から降りて手で直して再スタート。
幸い上りでペースは上がっていなかったのですぐに追いつく。



レースが少し動いたのは10周終わるところ。
集団内でけっこう楽に上れていたので集団を小さくしようと思い補給が始まる中間点の10周終了くらいで一度ペースアップ。
5−6名の集団になったかな?
西薗クンも来ていた。けど逃げは決まらない。


いつの間にか前に法政1と明治1の2名が30秒以内の差で逃げているが特に気にしない。
そうこうしているうちに残り7周位でまた少しペースを上げた。前回よりは緩かったが、明治が一人ついてきた。後ろはすぐ15秒くらい離れたのでここは勝負と思い逃げる。明治の選手はあまり引けない。
前にいた明治をパス。法政も捕まえる。上りで落ちてきたので勝負の対象外と思っていたら、私たちを待っていたようで、合流してからちゃんとついてきて3人のパックとなる。(しかもこの法政の選手が最終的に2位だったと思う)
上りはほとんど私がひいて下りでは3人で回してもらう。なんとか集団から逃げ切れば自信はあった。
そんな感じで逃げていると、後ろから2名が追走。西薗クンが来た!
捕まりたくなかったが、こっちは上り引くのは一人だったのでペースは落ちていたようであっさり捕まる。
残り5・6周?で5人の勝負。って言っても後ろとはそんなに離れていないが。


5人になった時点では脚のいろんな所が攣りまくっていたので、なんとなく勝てる気がしてなかった。
そんな折上り口でまたもやフロント変速でチェーンがスタックする。今度は落ちなかったが、ちょっとはまってしまって、そこで失速したらもはや踏みなおして4人には追いつけず。
後ろの集団もかなり近かったので、すぐに集団に戻りおとなしくついていく。
その後集団が前4人のうちの2人を吸収。西薗クンと法政の2名は逃げ続ける。


そして残り3周位でまたチェーンが落ちた。止まって手で直したけど、もう集団を追う脚は全くなく、ゴールまで走って完走。


西薗クンは逃げきり勝ち。強かった。
東大のエースで、シリーズ戦リーダー・ジャージを着て独走優勝。素晴らしいです。

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と、まぁ今日はとりあえずこれくらいにしておいて。


本日の自転車。

  • VXRS Ulteam WS
  • カンパ・スーレコ
  • 53x39-12/25
  • Bontrager InformRXL サドル
  • Speedplay Zero Titanium ペダル



帰宅後さっそくチェーンウォッチャーをつける。