JAPAN CUPオープンレース
今年後半に是非勝ちたいレース。
8月以降レースでいい走りが出来るようになってきていたので、今年こそは勝ちに行こうとかなり狙ってきた。
昨夜は23:30前に寝て、目覚ましは5:00。
体重は61.5kg。カーボローディングで少し増えてるけど、ヒルクライムではないので気にしない。
過去ヤビツ峠で一番いいタイムを出した時の体重も61kg台だったと思うので、大丈夫。
早めについて十分余裕を持ってウォーミングアップをしたいために早くに出発したつもりだが、東北道は早くも渋滞があり、到着は7:45頃。
いつも通りチェーン掃除とブレーキシュー交換。
今回のホイールはLightweightなのでブレーキシューはカーボンホイール用に共通して使っているコリマの赤いコルク。
けどそういえばこれの制動力って全然高くないよな、宇都宮の下りで大丈夫かな?とちょっと心配になるが、雨の心配はないので、いつも通りそれでいく事に。
けど来年はスイスストップとか、カーボン用で良く効くと言われているモノも試してみようかな。
なんせレースの距離が80kmと短いので、ウォーミングアップを入念に。
まずはまこっちとコースを試走。
上りはきついのでゆっくりと。
下りは路面とコーナーを確認しつつ。
キツい上りを走りながら心拍が165だったので、比較的調子は良いのかなと。
試走した感じでも脚の筋肉に疲労はほぼない。
いったん駐車場に戻ってローラー台でアップの続き。
一度高い負荷を3分間維持して乳酸を発生させる。
詳しいデータはまだ落としてないけど、300W強という入りで3分上げていき平均で350W台だったので、これでも調子は良いはずと思い込ませる。
心拍は175まで上がった。
汗拭いて、仕上げはkakoさんにオイルを塗ってもらう。
今日は好天だけど、私はよほど暑くない限りホット系のオイルで。
今日も生姜成分入りで調合されているらしいオイルを塗ってもらう。
今週は練習よりも疲労除去に注力して、100%のコンディションでレースに臨めるようにしたので、なんだかあまりにもいつもと違う感じだった。
緩みすぎているというか、疲労はないんだけど若干力が入らない感じ。
けどこういうのは初めてではないから、レースが進めば対応できると分かっている。
レース:オープンレース1組、14kmx5+10km
11:05レーススタート。
今回はオープンがジュニア&U23の組とそれ以外の組の二組に分かれてのレース。
それでも150名近くがスタート直後の細い峠道に殺到するのは相当の注意が必要。
今年も1周目の上りは先頭付近でこなす。
3番手くらいで下りに入り、遅れないように集中。
絶対の信頼をおける西谷店長の後ろについて下ったが、なかなかイイ感じで下れた。
2周目の古賀志林道の上りで竹芝の原さんがメースを作っているので私もぴったりとマークして上る。
そして下ってからの平地も2人で逃げ体制に入るも、これはすぐ捕まってまだ大集団。
15名くらいかもっと多いくらいの集団だけど回っているのは10人弱か。
古賀志の上りは竹芝の原さんが目立ってペースメイク。決してペースが落ちないので走りやすかった。
上りは常に前方でクリアしていたので、下りも必然的に前方で安全にクリア。
たいてい下り終わりで振り返ると後ろは離れているので、これは正解だったな。
3周目・4周目もそんな感じで少し抜け出した事もあったけど結局吸収される。
事前から最後の上りだけの勝負にならないようにと思い、4周目最後の鶴CCの上りでちょっとジャブを打ってみようと思っていたので、珍しく作戦通り微妙にペースアップ。
まぁ決めに行ったわけではないので、少しばらける程度。
けどこれはジャブなわけで、その後の5回目の古賀志で今度はもう少し本気でペースアップしたら、頂上付近では原さんと岩島君と3人になる。
残り距離考えても3人で協力すれば逃げ切りも不可能ではないので、いい展開。
3人で下りから平地を回す。
するとエルドラドの選手が一人追い付いてきてちょっとビックリ。
かなり峠の下りから平地まで飛ばしたんだろうな。
けど4人になったのはなおさらけっこう。
4人でローテーション回す。後ろは3人で30秒ほど。
人数的にも有利なので、この4人で決まったかと思った。
そしたら大周回コースに入ったあたりで後ろ3人と合流。
これは想定していなかったので正直ビックリ。
4人で微妙にペースが落ちていてたんだろうな。
私もその中から勝つ展開に持って行かなければならないので、限界では回していなかった。
7人で最後の鶴CCの上りへ。ここでも同様に少しペースを上げてみる。
それでたしか西谷さん、岩島君と3人でジャンを聞いてラスト1周へ。
けどこれはまだアタックでもないのですぐ吸収。
最後の古賀志はいよいよ勝負をかける。
下からアタック。岩島君がついてくる。
上まで牽きちぎる勢いで飛ばしても稼げるタイム差はせいぜい20秒。
そこで受けるダメージとそこからゴールまでの単独走を考えると非効率的。
速いキツイペースに同調出来る人と一緒に抜け出してゴール目指すのが得策。
一度様子を見るけどついてくる人は岩島君だけで、彼もそこから上げて差を稼ぐ走りではないので、仕方なくペースを徐々に上げながら上る。
上り後半で岩島君も少し離れる。
後続が5人居る事を考えるとここで待って2人で行くよりも少しでも差を稼ぎたい。
岩島君は後続を待つよりも追い付いてくるだろうから。
上り頂上では単独になったので、下りもギリギリまで攻める。
頂上で6秒くらい先行していた差は、下り終わってもあまり変わらない感じ。
岩島君と2人でゴールまで行ったらまず勝てないので、ここは独走で勝負と腹をくくる。
残り7kmくらいのタイムトライアルを限界ギリギリで走った。
ちょくちょく確認すると差は5秒くらいか。若干だけど縮まってきているのが分かる。
けどここは心を決めていけるところまで勝負するしかない。
もうサドルの前方どころじゃなく、先端にケツが刺さった感じで踏み続ける。
しかし、セブンイレブンの十字路を左折したところ、ゴールまであと3kmくらいで追い付かれてしまう。
ここからゴールまで2人で向かう緊張の場面。
すぐ先に最後のちょっとした上りがある。
考えていなかったけど、直感的にここはもう仕掛けるしかないと思い全力でアタック。
ここで岩島君が少し離れた。
もう勝つとしたらこれしかないので、そのまま全力で踏み続けて、2km以上先のゴールを目指す。
差はほんの3秒ほどか。
あのほんのちょっとした上りでついて来れなかったのは、向こうも脚が攣りそうとか相当辛い状態なはずなので、我慢大会。
これを逃げ切れば勝ち。こんな展開で勝ったらロードレーサーとして最高だ。
けど敵はすぐ後ろにいる。
残り1.5kmを切ってからほんのちょっとした上りがある。
ここを勢い良くがつんとクリアできれば良かったが、そこまで脚が残っておらず、とうとう残り1kmを前に追い付かれる。
そこからは並走してお互い牽制しながらゴールまで進む。
何度も逃げ切りを狙ってアタックしてそのまま全力で踏んで、を繰り返していた私にもう脚は残っていなくて、残り300mくらいでスプリント開始された時に反応できなかった。
2位。
自分の展開で勝てるとしたらこれしかない、という走りは出来たが、残念ながら相手の方が少しだけ強かった。
そんなわけでいつかは勝ちたいと思っているレースで、ほぼ全てが順調にいってあと一歩のところまでいったけど、勝てなかった。
その一歩が果てしなく大きいんだろう。
何が足りないとかどうして負けたかがはっきり過ぎるほど分かったレースなので、またこれも今後の前進のワンステップになるだろう。
しなければ。