RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 ツールドおきなわ 市民210㎞ (追記done)

一年の締めくくりの一番大事なレース。
それだけに久しぶりに緊張して、前夜21:30くらいには床についたが全然眠れず。
それでも途中3時間くらいは眠れたかな?
4:30にセットした目覚ましを待たずに起きる。


いつものシリアルを朝食にしようかと思い持ってきていたが、気が変わってゴローさんから送ってもらったブドウパンを少しずつ食べながらコーヒーを2杯飲んで、出発。


前日にバイク関係の準備をほとんどしていなかったので、現地で余裕を持ってする事に。


ざぁざぁ降りの雨、ウェット路面を覚悟していたので、Racing Lightのクリンチャーでレースを走ろうと思っていたが、予報に反して奇跡的にレース当日は雨ではなかったので、急きょLightweight+Competition 19Cでいくことに。
それに伴いブレーキシューの交換、スプロケの交換と、チェーン掃除・注油、ゼッケンプレート装着・センサーの取り付けなど。


細かいトラブルはあったが、それでも長丁場のレースなので、ウォーミングアップしなくていいから、そんなに焦る事もなかった。



【 レース 】


市民210km、5位、5時間28分32秒


スタート後ずっと前方で走る。
毎年そうだが、落車を避けるために常に先頭が見えるくらいの位置で。
距離が長くなってかつ後半がきつくなったので、不意に小集団の逃げができる可能性は減ったが、それでも落車でレースを終えるのだけは避けたいので、前を走る。
例年本部半島で落車が頻発するらしいが、集団の30番手くらいまでをキープしていればほとんど落車を見ることはない。
今年は一度、それも友人が川へダイブするほどの落車を目前で目撃したが、、、


前方に位置してたまにローテーション入ったりして、それを90分くらい続けているとそれなりに脚を使うんじゃないか、って指摘もあるけど、うーんどうなんだろう。
確かに普通に穏やかに進むならそうかもしれないけど、アタックが連発して中切れ埋めるために追走で脚使うリスクとやっぱり落車でレース失うリスク考えると、どうしても前に位置しておきたいな。



スタート直後からイナーメのチームメートのハシモト君が逃げを打つが常に少人数であり、また集団も見送りモードにならない為差が全然広がらない。
例年逃げが決まると3-4分の差がつく事も珍しくないが、今年はそういうのがなく、淡々と速いペースで進む。


本部半島から国道に出てひたすら海岸線を北上する中でニシタニさんとヤマケンがちょっと飛び出た。
ここらへん例年おしっこタイムがあるので、微妙なタイミングだなぁと思ったが、トイレなしで普久川ダムの上りに突っ込むのもイヤなのでストップ。
今年は止まる人数がとても少なくて、kajikuniさんとまこっちと3人での追走となったが、無事集団に追いつく。
先頭に出るまでかなり時間を要するが、大きく展開が変わっている事はない。


いつもどおり普久川ダムへの上りを前に集団前方に緊張感が走る。
ちゃんと10番手以内で上りに突入。


ニシタニさんがいいペースを作るのでひたすらそれについていく。
アタックではなくて集団を絞るようなペース。私はギリギリではないけど積極的に先頭交代できるほど余裕があるわけではない。
ニシタニさんも『皆で先頭交代してペースを上げていこうぜ』というよりは『同調しないなら俺のペースで行くぜ』って感じで先頭交代を要求せずに黙々と牽き続ける。
体重がかなり落ちているせいか、自分でも驚くほど身体が軽く、シッティングの割合がいつもより高かった。
それでもニシタニさんの後ろについているだけで心拍は180を越えた。
結局95%はニシタニさんの先頭固定で1回目のダムを終える。


1回目の上りを終えて先頭グループは10人くらい。
少し間があいてもう10人くらいいたが、それが頂上過ぎでドッキングして、先頭は20人くらい。
いつもより少ない。
かなり人数が絞られたのでこのままレースを決めたいという意識が働いて、うまくローテーションが機能してハイペースが維持された。
私は上りでは余裕があるが、下り・平地と連続する中を走っているうちに、なんとこの頃に脚を攣っていた。
きついレースで脚を攣らない事は珍しいくらいではあるが、さすがにレースの半分も行かない時点で脚を攣ってしまったのは記憶になり。
ストレッチを頻繁に行い、アスリートソルトを摂取しながらだましだましの走りが続く。


この先頭集団には有力どころがほとんど入っている。06年・09年と優勝しているタケイさんがいないのは意外だったが。
今年は北部をトラブルなくぐるっと回り、2回目の普久川ダムへ。
2本目は1本目ほどニシタニさん固定じゃないけど、基本ニシタニさんのペースメイクという点は変わりなく進む。


データとしては:

  • 普久川#1:6.4km、15分07秒、308W、174拍、82回転
  • 普久川#2:6.4km、15分57秒、283W、172拍、74回転


やはり2回目の方が少し遅い。1回目よりもダンシング多く上っているのでケイデンスも全然違う。
足攣ると体重移動を活かせるダンシングに頼らざるを得ない。


山岳賞はナラさんが狙いに行くがよっしーがゲット。
よっしーはそのまま先行する形。
2回目の補給を受け取り下り区間へ。
どうも脚の攣りはなおらなそうなので、集団後方でストレッチする機会が多い。
70kphオーバーの下りを終えて、高江の上りへ。
昨年もここで集団を絞ったが、今年も同じ感じで。ただ今年の方が圧倒的に後半に勝負どころが多いので、昨年よりは緩めで。

  • 高江:5分19秒、335W、175拍、65回転


同じような思惑だったのか、なぜか上り口からモリモトさんと並走になる。
ここは勾配もきついので後ろにつくよりも自分のペースで上る。ここは別にアタックしているんじゃなくて自分のペースで上っているだけだよ、とアピールして余裕を見せるために決して後ろを見ない。
ニシタニさんがそうしていたように。


上り終えて、さぁ何人残っているかな、と後ろを見ると7人。
イワシマ・オバタのなるしまフレンド勢、ニシタニ(O-Vest)、シライシ(シマノ)、モリモト(Max Speed)、よっしー(Team CB)、私。


こんなもんだろう。ここからが勝負だ。
アップダウン区間を7人でローテーションして走る。
私は上りがずーっと続けばいいのだが、平地や下りで踏むと脚が攣る。
ジャパンカップの時は両脚のふくらはぎを攣っていたが、今回は内転筋およびハムストリングスの膝側の付け根あたりを攣る。今回の方がより大きい筋肉を使えている感じ。


ローテの途中でモリモトさんがビクっときて急にペダリングが止まったのを後ろから目撃してしまったので、同志が増えたとちょっとほくそ笑む。


アップダウンをこなすうちに白石選手がいなくなり、6人の勝負に。


西谷さんは序盤からガンガンいっているので、力を溜めてキレのあるアタックを決めるような雰囲気はない。しかし相変わらず疲れ知らずのハイパワー走行は続く。上りはやや苦しそうか?
なるしまフレンドの岩島選手が一番余裕があるように見えた。
同じくなるしまの小畑選手は上りで余裕があるようではないが、きっちりついてくるし、スピードアップにはきっちり反応できそうな走り。力使わないところと使うところをはっきりと心得ている、ベテランの走りという感じ。
あと司令塔的に岩島さんが無駄な走りをしないで、間違いなく勝てるように監視しているような雰囲気も感じた。
よっしーは一定ペースは得意そう。集団のペースが少し落ちると必ずペースを戻そうとする。


私は、、、上り以外では力強く走れないので、ローテは短めで集団のペースをなるべく落とさないような感じで。


源河への分かれ道前の最後の補給所の上りは勝負がかかるほどペースが上がらない。
いよいよ新コースの勝負どころへ。


ここは1.5km-1kmの上りが短い下りを挟んで連続して、その後は数百mの上りが二つあって、平地をしばらく走ってから2kmの上り-羽地ダムのアップダウン→下り、というプロファイル。


前夜まで何度も何度も頭の中で描いていたシナリオは、初めの長い方の上りでペースアップして3-4人まで絞ってから最後の羽地ダムへ臨むというもの。


1.5kmの上り口でよっしーがペースを上げようとする。しかしまったく上がらず。
彼のブログによればスリップしたのでシッティングに切り替えたようだ。
しかし明らかに意図していたようなペースアップができていないように感じた。
すかさず西谷さんがペースを上げる。いや、上げようとする。しかしこれも上がらない。
皆勝負どころと思って勝負を仕掛けるが、身体が言う事を聞かない。
その後坂の後半にかけて私も上げるが、やはり中途半端で一人たりとも脱落しない。
平坦の後少しだけ下ってもう一度1kmくらいの上り。
ここでよっしーと岩島さんがペースを上げる。しかも並走!
遅れるわけにはいかないのでなんとか後ろにつく。
キツーーーい!
ここが一番きつかった。やめてしまおうと唯一思った。
病院言って病気とか言われてるからここまで走れて上出来じゃん、とか一瞬思った自分がイヤになった。勝てない選手の思考回路ってきっとこうなんだろう。自分は絶対にあきらめちゃいけない。ここで千切れたら1年間後悔する事になる。って思って必死でついていく。
そして、なぜかその後に出た行動は、アタック。
この状況は皆きついに決まっている。きついのは自分だけではないんだから勝負かけるなら今だ、と考えてのアタックではない。やめてしまおう、って思った直後に勝手に身体が動いていた。
よっしーと岩島さんがついてくる。
西谷さん、小畑さん、モリモトさんが少し遅れた!
ここは是非とも3人の勝負に持ち込みたいところだが、後ろの3人も冷静にローテをしてその後の下りで追いつかれて、再び6人。


その後5km強の平地区間をローテーションしながら走り最後の羽地ダムへの上りへ。
平地区間では私・モリモトさんは短めの先頭交代。西谷さん小畑さんは力強い。
海岸から内陸に向かうあたりで突然の雨。
その後ダムへ向かう約2kmの上り。思い描いたシナリオでは自分がここで皆を振り切る予定だったが、、、
上り始めた瞬間に、今までだましだまし走っていた脚の筋肉が一気に攣って、一瞬完全停止。


ここで勝負が終わった。
そしたら目の前にモリモトさんがほぼ同じような状態でバックファイアー。
私は体重移動と腕の力で進ませるダンシングで何とか持ち直しゴールまで進む。
前を行く4人の姿はだんだん小さくなっていく。後ろのモリモトさんともかなり差がつく。
雨に濡れながら虚しく単独走行でゴールを目指す様子もRBCさんのカメラで撮影されたかな。


このコースで流して走るなんて失礼だ、なんて意味不明な事を考えながら千切れながらもゴールまでできる限り力を込めて走る。


で、単独5番手でゴール。

            1. +

データ的には、平均201W、155拍、86回転
ケイデンスはSRMWinで見るのとWKO+で見るのとで9回転/分違う。
これはきっとペダリング止めているのをカウントするかどうかの差なんだろうな。


            1. +

力不足だった。実力差が如実に表れるコースで完敗してしまったので悔しいという言葉以外に見つからない。
毎年言っているので、狼少年になってしまいそうだが、また来年頑張る。勝つために名護に入るぞ。


【 自転車 】


101114-GDR METEOR SPEED--last race-1


フレーム: GDR METEOR SPEED 540
ホイール: Lightweight Standard
タイヤ: Continental Conpetition 19C
ギア: 53-39/11-23
ペダル: SPEEDPLAY ZERO Titan
シューズ: BONT A-One 4 hole


お疲れ様でした。GDRには09年8月から実に15カ月乗った。
数か月で飽きたフレームもあった事を考えると、09年・10年とおきなわに同じ自転車で出たのは快挙と言える。
またちょっと自転車長期インプレの趣味に走ろうと思う今日この頃。