RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

もてぎ7時間エンデューロ(ソロ)

レースの日。5時に目覚ましセット、したけど4:20に起きてしまう。
少しでも長く寝たいので二度寝するも4:35。諦めて起きる。
62.5kg。カーボ&ウォーターローディングした割には良い感じに収まった。

5:20に出発。
朝食はタッパーに前日から仕込んでおいたたっぷりのシリアル with ナッツ・ドライフルーツ・種など。

コーヒー飲むけどあまり水分は摂らないようにする。

本格的なGWとあって渋滞がずっと続き、到着は8時。
遅くなったので駐車場もスタート地点からはるか遠く。
すぐ着替えて荷物持ってピットエリアへ。
チーム員たくさん居て楽しい。

トイレ行ってゼッケンつけて脚にイナーメCXオイル塗って、ホイールをGOKISOブースで交換してもらって、スタート4分前。

今回ホイールはSACRAで行こうかとも考えたくらい、性能的にもこのコースとの相性も良さそうだけど、以前からお願いしていたし、何よりも今までの実績があるので、勝ちを狙えるレースで確実なGOKISOを使用。

■ ZXRS:7hソロ優勝 7'00"27, 296km, 5242KJ, 398 TSS, Ave 207.8W / NP 233.6W


ハイペースな序盤
スタート後はマトリックス・ブリッツェン・ブラーゼンなどのゲストライダーが中心になって安定した速めのペースで集団を落ち着かせてレベル差をなくす為にふるいにかける。
で、そのペースがかなり強烈で、4時間の部の集団と混走にならないようにタイム差を調整しているんだけど、それでペース上げろって指示が無線で入ると強烈にペースが上がる。
これぞプロの速度域。ピッタリ後ろにつかないとついて行けない。前に出ることなんて出来ないレベル。アイラン。。
そんなことしてたら1時間経過した頃には7時間の部は早くも10名ほどに減っていたような気がする。おいおいまだ6時間あるよ。
私は常にゲストライダーの中で安定的に走りたいためにローテにも入る。前を牽くのはローテを回すためだけの最小限だけど。


まこっちアクシデント
そんな序盤に事件発生。一番速度の出る下り坂で落車があったようで、RXのまこっちもその餌食になってしまったよう。
まだ5周目くらいか?次の周に通ったらまこっちの白い自転車がコース上に転がっていて、本人は担架で救急車に運ばれているところだった。
とても残念だ。
今回のレースではイナーメ中村龍太郎となるしまフレンド小畑さんがライバルだと思っていた。
小畑さんは昨年の7時間ソロで優勝しているしおきなわ210kmで2位にもなっているし、週に一度は200km程度の質の高い練習もしているので距離に対する耐性もあるし、何よりも最後まで行ったら100%かなわない。
龍太郎は絶対的なスピードとインターバルではプロ並みの強さだけど、4時間超のレースで目立った結果はないように思う。
この二人が崩れた場合は、龍太郎とは真逆で長時間レースにおいて強みを発揮する安定のまこっちが表彰圏内に入ってくる。
そんな私にとって一番の練習相手であり今日のレースでの表彰台候補でもあるまこっちが戦線離脱したのは非常に痛い。

レース後に知ったんだけど、かなりの重症で、鎖骨および大腿骨の付け根の骨折で5日に手術をするそうだ。
一日も早くの回復を祈るのみ。


まったりとした中盤
ストライダーのペースメイクは徐々に少なくなり、4時間クラスの集団とのタイム差を意識してたまにペースがコントロールされる。
それ意外は淡々と進む。
データ見ると、ピーク1時間の速度は44.8km/h!
これはスタートから約1時間〜2時間の間なので、2時間くらいまではいいペースが続いていたのか。
いつしか7hソロの生き残りは龍太郎、小畑さん、RXもやっしービアンキ北野、私、の5名くらいに。
やっしーは問題なく走れている。小畑さん、北野は姿を見る回数が少ない。
走るポジションがそういう事は、そんなに調子良くはないんだろう。
気になったのは龍太郎。いつもは軽いギア・比較的高いケイデンスで上りもパワフルにこなすんだが、今日はいつものパワフルさがない。
かなり上体が揺れていて、私は同じくらいのギア・ケイデンスでかなり楽に上れている。
とは言え元全日本チャンプはあなどれないので、注意して弱るのを待つ。
ちなみに、アタックするまでは4周に3周はシッティングで90回転くらいで上れていた。


待てずにアタック
たいてい勝負を決するアタックとか逃げに乗る時って考えてどうこうなるものでもなく、直感的に身体が動くもの。
頭では、「先は長い。7時間あるんだから6時間まで待ってラスト1時間で勝負かければ必ず脚が残っている者が勝つ。今日の感じでは自分が一番余裕ある。もやっしーもいるし。6時間まで我慢だ」と思っていた。
やっしーにも5時間までは極力脚使わない事を考えて、と伝える。
龍太郎に『つらそうだな』と聞くと『ツラいっす!』と返ってくる。
非常に好青年で嘘つくような性格ではないので、これはイケると確信。
頭と身体は連動しないもので、4:40くらいでコース上の唯一の上りで軽くジャブ。
今日は上りが非常に調子良くちょっと踏み込んで様子見のペースアップという感じだったが着いてきたのは周回遅れのWALKRIDEと龍太郎のみ。
龍太郎がかなりキツそうだったので頂上付近で二段階アタック。
『ドヒャーっ!』だか『グヘーっ!』だか忘れたけど、龍太郎が奇声を発して千切れていった。
とりあえず逃げてみる。
けど、あと2時間20分も一人で走るって、無理だろ。風強いし。
と冷静に状況判断するも後続と一気に差が開いたのでとりあえずイケるところまで行ってみる。

グラフ見ると緑線の心拍が一気に上がって高く維持しているのが分かる。
それまではほとんど疲れていなかったと言えなくもないくらい、楽に走っていた。

1周で20秒以上差が開いた。
翌周で30秒台。
数周して50秒くらいまで。
200km走ってからの2時間TTなんて考えただけで恐ろしい。これを1時間にするにはLAPしてしまうしかない。
けど撃沈したら捕まった後に集団についていけるのか?なんて思いながらも飛び出したからには逃げるしかない。
幸い、コースを巡回パトロールしている元全日本チャンプとか現JBCFルビーレッドジャージとか北京五輪代表(TRI)とかスーパー仁君(おっと先輩だ)とか、死にそうになるたびに素晴らしい出会いがあり完全にまるまる一人で風を受けて走り続ける状況ではない。
タイム差は4分台くらいが最大でそこからは広がらず。けどこの差になれば、大失速しなければ差をつけたままいけるだろう。
後ろは龍太郎が脱落したのは教えてもらったので、このままだともやっしーとワンツーだ。
少し元気が出た。
そして安堵したのは6:30でメイン集団をラップ出来たこと。
そこに3位の龍太郎も居たし、その集団はそこそこのペースで走っていたので、長旅を終えて再び集団走行が出来た。
お陰様でラスト30分は大変良い心地で走れた。

最終周の上りでゲストライダーの川田君が猛烈にペースアップ。意地でもついていく。けどさすがに先頭には出られない。
何度も先頭交代促されるが、断固拒否して、ついていく。
この時は今日唯一全力を出した場面。
おかげで7時間を超えたところで集団から独りで抜け出した状態で優勝のゴールを飾る事ができた。


リザルト
http://matrix-sports.jp/lap/3292.html
コレ見ると2位のもやっしーと7分近く差がついている計算になるが、7時間を超えてからゴールライン通過が終了なので、あと2秒早くゴールラインを通過したらもう1周走る羽目になるので、もやっしーは最後に時間調整したんだろうな。
私も7時間ちょい超えたところでゴール、という絶妙のタイミングだった。


機材

こだわりはドコですか?と聞かれたら、ハンドルかな。ドロップ150mmのこの形状。
GOKISOホイールは38mmハイとで、ミシュラン・ラテックスチューブと旧型のSupersonic 23Cタイヤ。
新型のSupersonicは性能的にとんがったところが薄れてしまって残念。
ギアは11-25T。レース中トップは12Tか?と思うほど下りでよく脚が回った。

チェーンは昨年のおきなわと同じくワックス処理されたモノ。
『いわゆるザイコーチェーン』なんですが、北海道のウチダさんから提供された物を使用。
装着当初はパリパリと表面のワックスが剥がれてカスが出る。
完全にドライなのでレース後にチェーンもギアも手で触ってもまったく汚れない。よってゴミも付かない。
シマノからコネクトリンクも出た事だし、今後レース用チェーンはワックス処理した物を用意してレース前後に脱着する運用で行こうかな。


補給食

これらは余ったモノ。だいたいこの1.3倍くらいをレース中に食べた。
5000Kcal以上消費して摂取はこれだけ。しかも9-16時だから昼飯も込みだし。
あとウォーターローディング及び当日の水分摂取を控えた効果が出たか、今日はレース中尿意を催す事なく7時間を走りきれた。

レース後はプロテイン摂取して、帰りの車中、帰宅後に自宅でも2-3時間おきにプロテイン摂取してこのトレーニングを無駄にしないように。

それにしてもレース前から高カロリーを摂取するために甘いものばかり食べていたので、しばらくはいいやという気分になる。


表彰

自分が勝てたのも嬉しいけど、チームメートが2位になったのも同じくらい嬉しい。
2位に入ったもやっしー(銀山)はコレを機にどんどんメジャーレースで活躍して欲しい。

あと、4時間チームエンデューロで4位になったRXの菊川・國見ペア。
キクは途中7時間クラスの先頭集団に混じって43km/h程度で巡航する集団内で違和感なく走れていた。
Roppongi Expressのジャージを着て先頭集団に入っていて、『彼は誰だろう?』と皆から思われていたと思うけど、これから実力をどんどんつけて早く集団に認められるようになってほしいものだ。
小集団にチームメートが3人居るというのは嬉しい。まこっちがいてくれれば、、、




帰りの道路は渋滞特になく20:30には自宅到着。

チームメート・サポート・応援してくれた皆様、どうもありがとうございました!