RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 ロードフレーム〜続き

sasabysさん、
そうそう、ちょうど昔ツールド北海道でスプリンターの鈴木光広選手がネオコットフレームのソフトタイプを使用した話を書こうとしていたんですよ。
後輩の山本雅道もゴールスプリント強いが、ロードレースのゴールスプリントは瞬発力よりもどれだけ脚を残しているかが重要、と言っていたのも記憶に残っている。


話はそれるが、ネオコットと言えば当時のクロモリフレームとしては画期的な商品で、私はべた惚れして高校生の時にお小遣い貯めて買った。
ヒジカタサイクルのタンゲNo2に次いで買った2台目の自転車。ちなみに車と当たって保険金で買った次のフレームも同じネオコット。
今でも覚えている赤い550mmサイズのミディアムタイプ。
日本鋪道に入るまで乗っていた。


現在GDRでフレーム開発している方は以前はBS社員でネオコットの産みの親らしい。何か運命みたいなものを感じる。


その方とフレームのフィードバック等のやり取りをしていて非常に示唆に富んだ内容のメールをいただいた。
以下かいつまんで。


しなり=低剛性ではなく、しなり=エネルギーの溜め、と解釈。
しなりのないフレームはペダルを踏んだ力の反力として脚に戻ってくる。


幅跳びでも垂直跳びでもいいが、踏みきるところに柔らかいマットが敷いてあったら当然力が逃げてしまうので大きくジャンプはできない。
マットを硬くすればするほどジャンプできるようになると思うし、最終的にはそこが硬いコンクリートであればより大きくジャンプできる。
しかし今度は硬い柔らかいではなく、反動がつくような素材だったら、もっと飛躍的にジャンプできる。跳び箱の踏みきり台やトランポリンのように。


アスファルトのバンクよりも板張りのバンクの方がタイムが出易いというのもやはり"硬い=力がダイレクトに伝わる=速い"の構図が単純に成り立たないということか?


そうイメージすると、フレームのしなりが推進力になるのも理解しやすい。
私が考えていた、フレーム(BB?)の戻りと逆脚側の踏み込みが合えばより小さな力で同じギアを同じ速度で回せる、と全く同じ内容が書かれていて、開発意図を実感できてちょっと嬉しかった。


とまぁこう書いているけど、別に走っている時にフレームがグニャグニャ動くのを実感できるわけでもないし、明らかに小さい力で同じだけ進むのを実感できるわけではないので、誤解ないように。
長距離走り込んで、以前もやっている同じインターバルのメニューなどをこなした結果『あぁ、こういう特性なのかな』と感じる程度です。


私がまだ実感できない点として、超高剛性のフレーム(今やどのメーカーも差がないくらい硬いのでは?)だとゼロスタートやコーナーの立ち上がりの瞬間的な反応は良いが、高速域から更に加速するようなスプリントでは“溜め”がない分スカスカ感を生み出す、というところ。このスカスカ感を逆に剛性が低いから、と受け取る選手・メーカーが少なくない、と。
スプリンターではない私はそこのレベルでの感覚はわかりません。

            1. +


まぁ何はともあれ、実戦投入が楽しみだ。結果が出なければしょうがない。結果が出れば何でもいい。
って言っちゃぁダメか。


あぁ0時過ぎた。
早く寝ないと。