RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 実業団富士山ヒルクライム

6月4連戦の第3戦。全日本選手権の前週で最後のレース。
11kmという距離は強度高いけど練習には短いし、6月は毎週レースに出ているので練習量が少ないので、自走往復にレースを組み入れて200kmオーバー+集中したヒルクライム一本、というメニューに。


そのため4:45起床で5時過ぎに出発。
今日はたくさん食べないと。コンビニの甘いモノだけでは飽きるし、コンビニのパンは食べたくないので家で補給食パンを作り3つ背中に入れて出発。



パリの空の下のチャバタにブリ―チーズどっさりとプロシュット30g(ちょっと多くて塩気が強かった)を挟んだ、超ヘビーサンドイッチ。
パン・チーズ・ハムの3品だけだが最高に美味い。このサンドイッチで1000円は取れる。
…って実は3品で1000円超えちゃってますが。。
レーススタート5時間前に出発、100km以上走って行くので、これくらいがっつり食べても良いだろう。
走りながら一口づつだけど。


【 往路 】

  • 102km、3時間25分くらい


朝早いので車の少ないR246をひたすら進む。
できるだけ疲れないように、自然体で。
調子良くもなく悪くもなく。少なくとも脚に疲労感はそんなにない。
どちらかと言うとダンシング多用。体重移動と腕の力をうまく使ってできるだけ脚を使わないような感じで。
そうするとケイデンスは低めかな。
平日のメインであるローラー練習ではシッティングで踏む練習になるので、本番のロードレースが近付くとどうしても外でダンシングの感覚を取り戻す傾向がある。


絶品サンドイッチを食べ終えゴローさんブドウパン(1/2)も半分くらい食べて、10時のスタートの1時間以上前に余裕を持って到着。



スタートまではゼッケンをつけて中畑監督にマッサージオイルを塗ってもらうくらい。余裕。


『目標は?』と聞かれて10位台と答えた。栂池の惨敗っぷり考えると妥当だろう。
上りが多くきついロードレースは得意だけど、ヒルクライムは苦手だ。
どうせ勝負に絡めないから今日はマイペースで自分の出力だけを頼りに走る作戦にしていた。
目標は320W。ヤビツ峠でそのくらいで走っているけど、今日のヒルクライムは50分弱。時間が違う。
今までは鳥海山で1時間・305W程度、Mt.Fujiヒルクライムで72分・300W、というデータがあるので1時間未満なら300W超えは必須。
練習・レースのデータログを全部取ってあるのが役に立つ。



シマノレーシング全日本選手権に向けた合宿で不参加、ニッポ・愛三も不在という、なんとなくさびしい雰囲気の中レースはスタート。


【 レース 】


◆P-1クラス:45分28秒(+2分29秒)、6位 / 307.5W、164.2拍、64.1回転


スタートからすぐに集団の後ろの方。そしてほどなく千切れる。
先週は自分がヒルクライムで継続できる出力域以上でスタート直後に頑張って、そこで終わってしまっていたので、今日は330W以上に上げない作戦。
特にこのコースは人についていくメリットは極小なので、自分の中でのエネルギーの効率的配分を最重視。
310〜330Wで走っていると、自然と集団から遅れる。ただそこからどんどん離れて行くでもなく、逆に前からボロボロと落ちてくる選手を抜かしていき順位を上げて行く。
330W前後で走っていたら、昨年優勝の森本さんも抜かした。
そういう走りだから当然トップとは差が開いていくが、どうせ今日勝負できる力はないからそれは気にしない。
ひたすらダンシングでマイペースを刻む。少しずつだけど落ちてくる選手をパスする。
序盤でパスする選手たちは明らかにオーバーペースで脚が終わっている人たちなので、抜かしてそのまま離せる。
中盤に栂池で良い走りをした昨年乗鞍2位のヤベさんに追いつく。さすがにしばらく一緒に走るが、激坂区間で離れたように思う。


霧雨で視界が悪いのでサングラスを外す。このコースは先の勾配なんて見たくないから、これくらいの視界でいいかも。


ひたすらマイペースで走っていたら、審判者が前7人、と告げてくれる。
えっ、一桁?そりゃ間違えだろと思いながらも、順位を知ったところで何が変わるでもないから、気にせず自分の走りに集中。
中盤以降ちょっときつくなったかな。帰ってデータ見てもやっぱり少し落ちている。
一時は3位の狩野さんの背中も見えたけど、追い上げもそこまで。
ボンシャンス奈良選手とフジのまちゃあき選手は一度は捕えたけど抜ききれず、逆に終盤に離された。
まだまだ弱い。


けど予想外の6位入賞。ま、濃いメンツが居なかったけど、いつかはTR、っていうか今はJPT、で入賞と思っていたのがこんなタイミングで、苦手のヒルクライムで実現してビックリ。
えてして良い結果というのは狙っていない時にくるもんだ。


7位ますらおさん、8位森本さん、とイナーメ3連続。
森本さんは絶不調、っていうかもはや病気?の域だが、それでも8位できてしまうのはさすがモノが違う。
あと2か月ちょいでどこまで復活するか、楽しみ。
今年の乗鞍はVAXレーシングの殴りこみ?で例年以上にヒートアップしそうだ。
そだ、今日2位入賞の乾さんもすごいな。41歳。


リザルト→http://www.jbcf.jp/race/2011/sokuho/azami2011.pdf


車で下山して表彰式終えて、自走で帰路へ。



【 復路 】

  • 102km、3時間10分くらい


今日はヒルクライムを集中して走り、その後の帰路は流しではなくて、ひたすら追いこもうと決めていた。
昨年の全日本選手権前を見返してみると、やはり1週間前に房総のロングライドで上りのたびにひたすらソリアで追い込んだ練習していた。何度も何度も。
それがあったから広島で走れたんだろう、と思ったので1週間前のこの日に同様にひたすら追いこもうと。


R246の上りの度に緩くて急でも、短くても長くても(と言ってもそんなに長い上りはないが)、ひたすらギアかけてダッシュした。
もうこの際パワーは関係ない。380Wだったり500Wオーバーだったり。
とにかく出せる力を振り絞るだけという感じ。
そうこうしているうちに下ハン持ってのダンシングで坂を上るリズムが掴めてきた。
宮澤崇史選手の言う『踏みどころ』が掴めたって感じ。
具体的には、特に右足の踏みこみを長くして5時〜6時を通過する辺りを意識するとうまくいった。
うまく力が伝わっている感じがして、太ももから悲鳴が聞こえそうなほど踏み倒した。


そんなことを繰り返しながら215kmの道程を終了。4765KJ。
まったくバテル事もなく、まだ何本でももがける感じがした。そういう一日。


ただ今日のレースの心拍164というのは低すぎ。最大で171。全然追い込めていない。
標高高いからという声が聞こえてきそうだが、同じコースを3年前には平均172拍で走っているんだから。
もっとリフレッシュが必要だ。まだトップコンディションではないはず。
激坂踏み踏みする中で何かが掴めた気がするから、この感覚と自信を忘れないようにしつつ、疲労回復に全力を。
あと1週間。




【 レースバイク 】



ホイール:Racing Light (CL)
タイヤ:Continental Attack & Force 7.8気圧くらい
ギア:53-39x12-27


自走往復があるのでパンクしてもすぐ直せるようにクリンチャーのRacing Lightで。
このホイールは前後で1400g程度なので重量自体は軽くないが、すこぶる走りが軽い。
なぜかヤビツのタイム出した時もコイツだったんだよな。
相変わらず素晴らしいホイールです。



39x27で馬返しの22%大丈夫かな?と心配だったけど、このくらいのタイムで走るなら適正だと思った。
SRMつけたりDi2だったりで超軽量狙いではないけど、それゆえ軽量ホイールを使える。
フレームも適正な重量バランスでオールマイティ。
本日2位入賞の乾さんはアルミのシャマルだった。自転車が軽いので軽いホイール使えないという本末転倒。
UCIはいい加減あのルールなくしてくれないか。