RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 大町美麻ロード参戦記#2

レース展開等は各種自転車サイトで、、、
取り急ぎ内側から見たレースの内容を備忘録として。


【 スタートまで 】


スタートが10時と遅いので楽だ。6時過ぎに自然起床。それでも7時間以上はたっぷり眠れた。
目覚めの体調は良い感じ。
皆は食堂で和の朝食だが、私はパン・カステラ、コーヒーなど。いつものリズムを崩したくないのと、ご飯はどうしてもおかずと食べてしまうから。


ゆっくりと準備して9時に宿を出てゆっくりコースを1周弱走ってスタート地点へ。
200kmのレースなのでウォーミングアップは特に行わない。



【 レース 】 12.5kmx16周、標高差223mx16


ローリングスタートの後にペースが上がる。序盤から逃げたい選手たちが活発に動く。
毎度のことだが1・2周目の上りが一番きつかった。幸い千切れる事はなかったが、前で逃げ集団ができる中で私は後ろの集団の後方。
なんとかペースが落ち着いてドッキングするまで我慢という感じ。


2周目の終わりくらいか?先頭集団ができて落ち着く。イナーメからは五郎さんが入っているのでいい感じ。
後ろが追うのをやめるとあっという間に1分半くらいは開く。
下りで引くチームがないとサイクリングペースになり差はすぐに3分ほどに。
リーダーチームのニッポが引くが、リーダー1名、先頭グループに1名なので、集団のペースを作るのは真鍋選手と広瀬選手のみ。
なかなかペースが上がらず差は一向に縮まらない。
4分30秒とかになっても集団はサイクリング状態がほとんど。少しニッポも焦ったか?他チームに協力要請するもなかなかまとまらず。
私も五郎さんが前にいる以上積極的に集団を牽引するインセンティブはない。


途中MTB選抜チームが集団のペースを上げて引き続けるとあっという間に差が1分を切った。
これでいつでも詰めようと思えば詰められるという安心感が出たし、まだ終盤まで先頭集団を逃がしておいた方が落ち着いた展開に持って行けるとの思惑で、また集団のペースが落ちる。
そこでTTチャンプをきっかけにして小便タイム。総合2位のニシゾノ選手も止まっていたので私も安心して止まって用を足す。
もちろん集団は流して待っているのだが、私が追いついた後にもリーダーの佐野選手が止まったり新人賞のセイヤ選手が止まったり。。やっぱり慣れていないからだろうか。長いレースだから対して影響ないとはいえレースを一時中断する事になるわけだから誰かが先陣を切ったら皆すぐに判断をしないといけないだろう。
それが8周目で、そのあたりで最大差の5分弱がついた。


9−14周まではタイムは20分30秒−21分30秒ほど。私の中では淡々と進んだ印象。
有力チームが詰めようと思えば詰まる差だ。集団で走っていても標高差がかなりある(223mx16周)のでじわじわと脚にくるので、8名で逃げている戦闘集団はなおさらだ。順当に終盤勝負となりそうな展開であり、それは私にはありがたい。


9・10・11・12周と1周おきにラップタイムは1分ほど上下していたが、13・14周はそれが落ちなかった。
14周目のゴール前の急坂でついに逃げ集団を吸収。有力選手が一気に勝負をかける。私も落ち着いて反応。
15名ほどの先頭集団に乗った最終グループだが、ぎりぎり下りで合流。ここからはペースが落ちないだろう。
私は単独だし特に作戦も何もないのでローテーションは適当に飛ばして上りで仕掛けを狙う・もしくは有力どころの動きに反応できるように備える。
自分でしかけるってのも大胆かもしれないけど、距離が短くなればなるほどアタックのスピードが速くなるので、私としては一発勝負よりも粘りで勝負した方が結果は良くなると思う。


15周目の後半の上りでラバネロの選手が抜け出る。なんとなく上りはいっぱいいっぱいではなく常にイケル状態だったので、私も迷わず追走。
しかしこの局面で後ろもやすやすとは逃がしてくれないので一列棒状で追ってくる。直角右コーナー前の平地でほぼ後ろが合流。
集団がアタックに追いついたあとの動きは三つ。そこでペースが落ちるか、誰かがカウンターアタックをするか、追いつきざまにそのままのハイペースで進むか。
今回は1番目。一列棒状になった集団がラバネロ栂尾選手を吸収した時点でいったん落ち着き団子になった。1−2秒先行していた私はそれを見てから更に踏みなおして逃げる。2007年おきなわの時のような皆の力が抜けたところでのアタック。切れの勝負ではなくタイミングの勝負。
集団は一瞬お見合い。単独で1周以上逃げるなんて酷だが、後ろから青い追走が一名。野寺選手だ!
願ってもないチャンス。二人ならば可能性はある。もう行くしかない。
しかもこういうサバイバルレースでのスプリントは多分日本一強い野寺さん。
村山さん語録ではないが、「いってもいかなくてもどうせ勝てないんだったら行くでしょ」ってまさにそんな心境。
どの道勝てないから全力で逃げ続けるしかない。


上りは引き続き調子が良いのでぐんぐん自分のペースで踏んで集団とラスト1周で25秒くらいの差。
可能性ゼロではない。もうとにかく全力で先頭交代していくだけ。
…んんん、08年全日本チャンピオンの調子があまり良くなさそうだ。ここにきて抑える理由もないので、実際かなりきついんだろう。
私がきっかけを作って、うまい具合にトップ選手と抜け出せたので、あわよくば連れて行ってもらおうと思っていたが、どうもそううまくはいかなかった。
後ろからは総合首位のイエロージャージ佐野選手・山岳賞ジャージで総合2位のニシゾノ選手・Jツアーリーダーの真理クンの3名が追ってきている。私たち2名の勢いではとても逃げ切れる感じではなかったので、あえなく合流。
その後ろから更にブリッツェンの清水選手、マッサの伊勢選手合流で7名の勝負に。
2007年のレースでもそうだったが、下りからコーナー曲がって緩い上りに入るところがどうも苦手。シマノ鈴木真理選手がペースを上げて野寺さんのアシストをする。そのペースに遅れそうになるがここは気合で踏ん張る。苦し紛れに自分も先頭で遅いながらもペースを作りなるべくアタックがかからないようにする。
上りが少し急になるところで私が遅れだす。かなり脚にきていたが、ここまで展開して後続に飲み込まれて結果なしでは悔しいので前の6名を見ながら粘り平地でなんとか追いつく。
得意な上りの部分は自分のペースで上りなんとか集団でのゴールを目指す。
おそらく一番脚にきているのが私なので、ここで人の後ろについて足をためようとしてもアタックがかかったら間違いなくアウトなので、アタックかからないように上りでペースを作る。


ゴール前1kmの上りは真理クン先頭で私は2番手。
ひとつでもいい順位を取りたかったが、、、やはりゴール勝負でぺースが上がった時に反応できず。
6位。前日のTTはまるでダメだったが、2ndステージの結果により総合でも6位。


メーター値では192.7kmで5時間27分20秒。
最大心拍は176。



実は表彰台を狙っていたが届かず。けど実力相応、というかこれでも出来すぎだろう。展開的にも私に合っていた。


TR登録ではないクラブチームだが、招待していただき走ることができた。
チームの地元長野県のレースで、五郎さんが逃げにのり14周まで逃げ続け、ラスト1周で私は勝負を挑む事ができた。実りはしなかったが。
そういう走りをチーム関係者はファンの方々の前ですることができ、緑のイナーメジャージの存在感を見せることができたと思うので、その点では非常に有意義なレースだったと思う。


サポートの皆様、レース関係者の皆様、本当にどうもありがとうございました。