RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 JBCFロードチャンピオンシップ

全日本実業団ロードレース、って言った方がわかりやすいかな。
その大きな大事なレースの日。


前夜はお風呂入ってからkakoさんに作ってもらったレカバリーオイルを脚に塗込んで、22時前に就寝。
空港そばのビジネスホテルに泊まって何もやる事ないんで。
できるだけリラックスして寝たいが、今回は明らかに8月から走れてきていて、ある程度自分が出せる結果に期待しているので、その緊張感はある。


起床は6:15。8時間ほどよく寝れた。
ホテルのバイキング朝食。
今日はなぜかご飯中心で和食にした。
しっかり食べてからコーヒー飲んでゆっくりして、ホテルで着替えて8時過ぎに会場へ出発。


スタートは10:15なので余裕はたっぷりある。
受付してゼッケンつけて、珍しくレース前のんびり。
カコさんにアップオイルを塗ってもらう。


ウォーミングアップはスタート30分くらい前から会場入り口までの上っていき、折り返すのみ。10分くらいかな。


定刻通りスタート。
12kmx13周 約160km。



真ん中より後方でスタート。ジェットコースター区間に入っていく。
コースはほとんど頭に入っているけど、毎回身体が慣れるまではビビリながら。
1周目はいつも通りきつい。2周目のジェットコースター区間かな?自分のすぐ前で派手な落車がある。
ガチャガチャと絡まった感じではなく、誰かが滑って転けた感じ。
相当スピード出てる下りの緩いコーナーだったのでそれはもう怖いのなんのって。
自分のすぐ前を自転車と選手が滑って、それを避けようと周りの選手もパニクって。
私もこれは避けられないと観念したが、急ブレーキにもロックせずに間一髪人と自転車の間をすり抜けてセーフ。
これにより集団は大きく割れて自分は後方に。
まだ序盤だからと焦らずに前を追う。


無事追い付いて一つの集団になるのだが、なんと頂上からスタート地点に向かう下り坂でまたしても落車。
今度は自分の後ろだったからよかった。
60km/h近く出てる下りのこれまた緩いコーナーで、どうやら滑って転んだような気配だった。
昔の1000円練習用チューブラータイヤでも滑らないと思うコーナーなのに。
これにブリッツェンの選手も巻込まれたようで、しばらくそれを待つ為に集団はまったりになる。
これが序盤の一息としてよかった。
それまではギリギリで走っていて、ここでペース上がったらついていけるんかな?というくらいキツかったが、なんとか持ちこたえた。


6名の逃げが発生してレースは落ち着く。
BSアンカー、ブリッツェン、シマノマトリックス、UKYOと有力チームが入っているので、淡々と進む。
しかしここで3分4分とか差が開いてしまうと詰めるのにきつくなるし、そこまでスローダウンしてプロ選手のアタックがあると次の展開に乗るのもきついんで、積極的に前でローテーションして開きすぎないようにする。
イナーメの森本さんも一緒に前に出てローテしていた。
差は最大で100秒程度。


7/13周で吸収されて振り出しに。
そこからは有力選手が時折上りでペースあっぷするが、極力反応して前で展開する。
9周目に上りで前を走っていたら後ろと少し離れたので、そのままペースを維持してぽつんと先行する形。
後ろから数人が抜け出してきたらそれに乗って、、、と考えていたけど、後ろから抜け出してくるはシマノの平塚選手単独。
しかもスゴい勢いで抜け出している。
明らかにいける所までいったるで的なアシスト走りで本命は後ろだったので、そこに一か八かで着いていくよりも、自分が出せる最善の結果を考えてついていかない。
っていうかついてけない、が本音だけど。
なのでしばらく平塚ー高岡ー集団、という形になるが、ほどなく後ろに戻って再び集団で走る。


シマノよりもブリッツェンとアンカーの方が動きが多かったかな。
10周目後半かな、平塚選手もつかまりいよいよ勝負に向けて緊張感が出てくる。
ブリッツェン増田選手の動き見ていると余裕あるし、アタックの切れもあるので絶対に勝負のキーになると思い、要チェック。
三段坂の最後で強烈にアタック。確実にくると分かっていたのですぐ後ろについていたし、アタックのタイミングにも遅れずにスプリントのつもりで食らいつく。
意外と爆発力に欠けていて珍しく頂上付近では少しペース落ちていた。
勝負が決したのはその直後のホームストレート。
ブリッツェン初山選手がアタック。シマノ野中選手とアンカー伊丹選手と3人で先行。
私も5番手くらいにいたが反応出来ず。
ちょっと差が開いてから猛然と追ったのがマトリックスのマリウス。
191cmのパワフルな走りで一人ジェットコースター区間へと消えていく。
それを見て追ったのがVAX長沼選手。
私は一瞬躊躇。もしここで勝負に出るならマリウスが行った時に乗らなければ行けなかった。
それを見送った(乗れなかった)というのはここは後方集団で走るという選択だったのだが、長沼の追う気と後続集団が一瞬お見合いをしているのを見て瞬時に判断を切り替えて追走に入る。ジェットコースター区間ですぐ長沼と合流して2人で追う。
走りながら勢い的に前には追い付かないだろうなと感じていた。
NIPPOの佐野選手とかアンカー西薗選手みたいな馬力のある選手だったら30秒くらいすぐに詰めてしまうんだろうけど、前はスピードマンのマリウス含む4名に対してこちらはどちらかというと上り系の2選手。
しかしもう勝負かかっているのでイクのみ。


それでも1人で走るのと2人で走るのでは格段に維持出来るペースが違うので助かる。
そんなこんなで以前六本木で飲んでいた2人でしばらく追走。
ちょっと長沼がしんどそうな感じがして、上りで離れてしまった。私はそのまま単独で頂上通過。11周目終わるところで前4人、1分差くらいで私。
そこで後続に追い付かれる。
と言っても増田選手、飯野選手のブリッツェン勢+アンカー吉田選手、長沼、私だけだったかな?
4名を追走するグループとなって私もそこに入れたのでシメシメ。
前で展開していてよかった。


残り2周をそれで回すもジェットコースター区間で後続に追い付かれて10数名の集団に。
しかししかし上りに入って再びアタックにより分裂。アンカー井上選手、増田選手、飯野選手の3名が先行。
当たり前に限界なほどキツかったけど、ここで乗れなかったら勝負ありなので、限界まで追い込んでなんとか三段坂の一段目のトンネルで合流。そこからは食らいつくのみ。
三段目でも当然ペース上がるけど離れまいと食らいつく。
なんとか離れずにクリアして4名でローテーション。前とは50秒差くらい。



ほんと食らいつくって表現がピッタリなほど限界で走っていた。
Voecklerみたいに力入れると胸を張って顔が上がってしまう系。


あと2周くらいかな、と思っていたけどホームストレート通ったらジャンが鳴っていた。ラッキー。
俄然やる気も出る。このままいけば8位以内だと思い、ローテをちゃんと回す。
しかし増田選手が何回か先頭交代スキップしたり。アシストの飯野選手が牽引してエースは温存か?それにしてはこの局面では追い付かないと行けないわけだからおかしいな。
と思ったら結果的に相当調子が良くなかったみたい。


最後の坂もペース落ちてどっかんアタックは瞬発力ない私にはきついので、上りでペースを作る。
坂の頂上前の一番きついところでは当然アタックがかかる。
分かっているので全力で食らいつく。
なんと、ここで飯野・井上から増田が脱落。
完全に失速していたので、私は必死で前2人を追う。
頂上ではたぶん3秒程度の差だったと思う。
下りでずっと追い続けて無事2人に合流。
一方上りで切れた増田選手は完全に失速していた。


さぁ3人で5位をかけたゴールスプリント。


しかし上りでは一度切れているし、瞬発力ないので、案の定置いていかれる。
と、最後はあっけなく終わって7位。


けど満足の結果。
リザルト


帰宅を急ぎたかったのですぐに荷物全部入れたリュックを背負ってホテルへ。
着替えて自転車を輪行袋に入れて空港まで押していき、ゴール後1時間で空港で予約の便を早めてチェックイン。


フライト前に空港内の広島焼き屋さんで広島焼きを一つ食べてから帰る。
羽田まで車で来ているので、とりあえずビールはお預け。


カメラロール-1472
広島焼き屋さん店内にひしめく有名人のサイン。


19時には帰宅。
家の事色々やってから夜の部。
今日は年に一度楽しみにしている世界選手権ロードレースの日。
しかも14年前に私がU23で出場した時と同じコース。
これをLIVEで観ないわけにはいかないわけだが、なんと日本での放映なし。
というわけでmasahif邸に集って皆で世界選手権ロードレース観戦会。
いや、肉焼くから皆で集まってわいわい食おうぜ、がたまたま世界選手権ロードレースの日だったか?
ま、どちらでもいいや。なんと自転車仲間15人くらい?集まってワイワイと肉を食いながらレース観戦。
いや、もう最高です。


カメラロール-1473
肉焼く腕はプロ並み。こりゃカネ取れますよ。


しかしながら家族の皆様、一日中、っていうか前日から遊ばせてもらってごめんなさい。一生懸命働きます。


ビールを4本飲んで、帰宅・就寝は1時くらい。