RoppongiExpress

Roppongi Express 2.0 - いつかは世界チャンピオンに

 ツール・ド・美ヶ原(ヒルクライムレース)

前夜はバタンQって感じにはいかず、睡眠じゅうぶんって感じにはならなかった。
4:30起床。
前日にしっかりとカーボローディングしていたので、朝食は割と軽め。カーボローディングすると体重が増えると思うから、遠征先で体重計がないのは気にせずエネルギー充填できてちょうどよいか。


【ウォーミングアップ】


軽い朝食を食べて着替えて5:30出発でアップへ。
今回は固定ローラーを持って行ったが気まぐれにより実走でのアップにする。
前日にきつい上りを走っている時に勾配がきついと自然と頑張らざるをえないので、楽に心拍が上げられるなと感じたのでレース前もきつい上りを15分くらい上って脚を作っておく。心拍は170オーバーまでは上がった。これを固定ローラーで同じくらい心拍上げようとすると大変だ。


アップに出た時間が早かったので、駐車場に戻りワンピースに着替えて脚にウォームアップオイルを塗って、前輪をレース用車輪に交換して、、、と余裕を持って準備ができた。


ウォーミングアップでは上ってから下りもあるので、前輪は安心な練習用アルミリムといつものブレーキシュー。後輪は変速の調子を見るためにもレース用の車輪で。
アップ後に前輪を換えるがバタバタしたくないのでブレーキシューは換えない。どうせレースでブレーキは使わないので前輪のカーボン用ブレーキシューは下山バッグに入れて山頂で交換する。


【レース】


エントリーは60名。スタート後落ち着いて10番手位を走る。
温泉街を抜けてすぐに急坂。落ち着いてダンシングで無理せず走る。いきなり千切れそうなペースではない。今回は誰かがペース上げても自分のペースを崩さずに走ろうと気楽に構えている。39x25にすぐ入るが、そこでちょうどよいくらいのペース。もっと軽いギアが欲しいとは思わなかった。
急坂のわりと序盤で若手の平野選手が飛び出す。そういえば激坂のロードペイントで『せーやがんばれ』みたいな文字があったと思う。地元長野県の選手らしいので気合も入っているのだろう。
ただアタックする必要もないくらいの激坂なので、そこから敢えて飛び出すのは力の無駄だからそのうち垂れてくるだろう、と思って静観。結果的にそこからゴールまで終始独走で行ってしまったので、力が桁外れに違った。。


後ろではゴローさんがペースを作る。森選手(すみません、全然知らなかった)とスニーカーでも私より速い鈴木RYO選手がつく。私もついていく。ここでは限界を感じずイイ感じ走れていたのに村山選手・藤田選手・奥村選手といった大御所たちが居なくなっていたのでビックリ。ゴローさん曰く、激坂終えて美鈴湖に出た順位でだいたいレースは決まるよ、との事。確かにあの超激坂は実力とコンディションが如実に出てしまう。ここを先頭で抜けたセーヤ選手も例外ではなく、その区間を頑張ったというよりはただ他の選手よりも強かったというだけの事だった。


この時点では前1名で追走4名なのでこれはイイ展開だと思っていた。
美鈴湖畔で一瞬下りが入り、再び山道へ。ゴローさんがペースを作る。先頭固定で、シッティングで一定のリズムを刻む。おぉこれぞヒルクライムという安定した走り。一方私はその後ろでややきつめ。何としてもゴローさんと一緒の集団で走りたかったが、まだまだヒルクライムはダメだ。シッティングで淡々とハイペースで続かない。
ほどなく脱落。


そこから独り旅。だいぶ一人で走った後に10kmの表示を見た気がするので、けっこう早い段階で千切れたみたい。
そこからはひたすら何を目標にしているかよくわからない状態でギリギリで進む。
上りながら全然スピードに乗っていないのが分かるが、後続も見えないのでとにかく辛抱。中盤から終盤に差し掛かる頃、下のほうを見たら村山選手が追走しているのが見える。ついに来たか・・・
村山選手は一定ペースで決してタレる事がないのを知っているので、こりゃぁきついなぁと思いながらも必死に逃げる。途中平地があるが、村山さんの方が平地を踏めるので、多分そこで少しずつ差が縮まっていたと思う。
正直追いつかれたらもうダメだと思っていた。
頂上近くで武石村の方から来る道が合流する辺りで村山さんはもうすぐ後ろ。ここから平地に入るまでそう長くなかったと記憶しているので上りが終わるまで粘ろうと思いちょっとギアをかけて頑張る。平地なら追いつかれてもスリップストリームを使えばついていけるはず…
ここで頑張りが利くのはずっと単独走で追い込み切れていなかったからだろう。


恐るべき50歳の選手との差は意外と縮まらない。若干広がった感もあるので平地に入って逃げ切りも視野に入れて逃げ続ける。
しばらく平地を走った後に少〜しだけの上り返しがあるが、そこで後ろ見たら差が縮まっていた。一か八かで全力でゴールまで逃げる手もあるが、高出力を長時間続けるのは村山選手のもっとも得意とするところ。自分がタレたらおしまいだ。逆に1対1でのスプリントなら私に分があるだろう。
というわけで最後の上りは脚を止めて村山選手を待つ。
村山選手は速度の変化に弱いので、案の定私が脚を止めていたらゴールへの上りでは前に出て一定のペースを作ってくれる。後ろについて仕掛けるタイミングを見ながら、、、作戦通り無事ゴール前でかわして先着。


結果は5位。
富士HCで全くレベルが違って歯が立たなかった村山選手とか牛丸選手より前で走れた。けどゴローさんの”表彰台”ペースにはついていけない。さらに勝つ人はそのペースの前で走り続けている。もっと言うと乗鞍で優勝狙う選手たちは今日の優勝レベルよりも更に高いレベルに既に達している。
自分的には少しずつ前進はしているが、ゴールはまだ遥か彼方。
けどまだまだ上に行けると感じる事はできたので、ヨシとしよう。


心身ともに上向いている。あと2カ月間、集中していくぞ。



頂上にてTinoueさんの自転車と。



修善寺でのレース以降チェーンウォッチャー採用。これで安心感◎。



ヒルクライムでの軽量クイックはTOKEN。しまり具合もなかなか良い。



渋滞の車中でレポートを書き終えて帰宅前にアップ!